工房しろくま



ヒロボー ベル222 (30)

 昔、といってもそんな昔ではございませんが、50バロンが発売になった頃、スケールといえば222 そんな時代もございました。
 父が作っておりました(調整は私にまわってきてましたけど)60バロンの222の飛びっぷりに感動し、タキシングで遊べる事に驚いておりました。そのころからシャトル用のボディとして222(エアウルフもどき)もあったのですが、どう考えても当時の28では重かった・・と噂に聞き、あきらめておりました。


 しかし、60クラスは置き場に困ります。30で飛ぶのならそれに越したことはない。父もそう思ったのかどうなのか、初期のヒロボーの222−30に飛びついたのですが・・・・やはり重い・・


 実は私はFRPのボディのついたヘリコプターを、45バロンの時にジェットレンジャーを作っただけで、経験がない、あこがれはある・・・ 222は好き となると、当時発売になった32SXのパワーを信じ・・決断致しました。(衝動買いの自己暗示・・・)
 父親の機体から、純正マフラーではおもしろくないことに気づき、シャトルで良好だったK&SのN30のマフラーを使います。下図参照

 これで、とりあえずは浮く機体ができました。が・・・それほど世の中甘くない。
 IMのカスタムブレンド(ローノイズ)は、リング無しエンジンにはあまり使わない方がええぞ・・とアドバイスを頂いておりましたが、その通り、すぐにエンジンは終わってしまいました。しかも振動がすごい。飛行中にテールが二重に見えてしまう・・・

 飛ばなくなってしまいました どうしよう・・

 振動取りにあれこれステーを付けてみても、付けた割に効果はない(でも一カ所トップキャビン開口部に付けました)、師匠にお尋ねすると「短くていいからテールサポートつけてみ」とのこと。
 できるんかいな・・と思いつつシャトルの廃材・・で20センチくらいのを作ります。

 なぜか、後部サブフレームに好都合な穴があいておりました。冷静にみると、テールパイプをフレーム後端の5センチ程度の間隔で保持するのですから無理がある(パイプにしわがはいってました)1カ所で支えるより2カ所の方が理にはあってます。

組み方

 ついでにテールパイプ後端は、隙間テープを巻いてボディにはめこみます。

 水平・垂直尾翼は、バルサにマイクログラス貼り ですが塗装がしっぱい(・_・;)
 水平は某シャーク等の方法を教えてもらい、ピアノ線かんざしに両面テープで貼り付け。かんざしの穴は最初バルサにFRPを浸透させそのままで大丈夫・・と思ってましたが、やはり後で内径2ミリのノイズレスパイプを入れました。見た目のわりにはがれません。

ついでに


 キット純正では、前輪がセンターにこないので、それ風の・・ものを作り直し。前部サブフレームの前端部に補強を入れ(見えませんけど)余分な箇所はかなり切り落としました。受信機、ジャイロアンプ等は、前輪の引き込み脚部の上にマウントを作り、マジックバンドでスポンジごと固定。(ちょうど入ります)
 60クラスのように左右には動きません。地上姿勢で、2度ほどマスト前傾に設定しましたので、一応タキシングというか、半分浮いた状態で、動けます。左右旋回はラダーで強引に・・(ーー;)
 キット純正だと、ほぼ水平な姿勢になります。ちょっと前屈みの方が操縦が楽かも。



やっと
 というか、「サポートいれてみ」が大当たりで、この加工のついでに、エンジンを32SX−Hリングに換装、上の画像に見えているインテークチャンバーも付けました。
 これでテールの不快な振動が完璧に消えました。3.8キロありますので(昔の45クラス並)軽くはありませんがどっしりと・・スケールらしい動きができます。絶対楽しいですよ。
 フレームも変わっていないようですが、30スケール用として発売されてから、私の知っている限りで3回ほど仕様変更があったようです。(最近のものはスワッシュ回り止め装備)

 塗装が苦手なので・・不細工なのが難点でございます。


もひとつついでに
 ボディを組むときに底板を付けますが、真ん中部分は、ボディの接合用にグラステープが貼ってありますので、その高さの逃げを底板のベニヤにあらかじめ作っておく(2層ほどはがす)と、作業が楽です。
   と・・・後で気づきました。

 高負荷でホバリングになりますので(なにせ重い)、マフラーは容量の大きいものを使います。
 K&Sのは、ちょうど排気出口の具合も良かったです。


今の32なら十分飛びます。 置いておいてもそれほど(ーー;)じゃまにならない30であそびましょ。
上空は素直にアイドルアップ使い、エアーウルフじゃぁ〜〜と遊びましょう。
スタントやるわけではないので、ふつうに飛ばすにはおもしろいですよ。(羽根があると姿勢が見やすいです)





最終更新 1997/03/12

1997 p-bear@ba2.so-net.or.jp