バッテリーの充電



電動ものを楽しもうとすると、どうしてもバッテリーの充電が必要です。
私もマブチスーパーセルの電流計を見ながらの充電や15分タイマー式、パルス充電式、デルピットのFETだ京商のマルチチャージャーだと、いろいろやってきました。
それぞれの時代に、充電に関するいろいろな説があり試行錯誤してきました。
なんとなく放電させた方がいいのかな?とオートバイのランプをつないで放電させてみたり・・・。

ニッカドバッテリー自体も、模型用の使い方に適応したものが増え、同じ容量でも以前より遙かにパワーがある物が増えてきました。

しかも現在なら高性能な充放電器が入手できます。(今の充電器があれば、15年前の電動バギーのレースは圧勝でしょう)

そこで・・・簡単な方法ですが、充電の目安として参考にして下さい。



充電器
現在通常に入手できる物で、バッテリーに極端に負担をかけないものとしては

KO BX−212 (今はアドバンス)
自動車用として発売されていますが、飛行機やヘリにも安心して使えます。私が使っているのは旧モデルですが、新型はニッケル水素にも対応。専用放電器とリンクさせる事も可能です。

シュルツ 330d
充電電流を自動制御します。放電機能も内蔵され、ニッケル水素やリチウムイオンバッテリーにも対応しています。

この2つが安心して使えます。自動車用の強力な充電器やRCライン社の物もありますが、私は使っていません。



充電方法
ニッカドバッテリー
動力用1700〜2400mahの場合
KOの212旧モデルの場合は、4.5A程度で充電します。3C充電というセオリーがありますが、最大5Aしか流れませんので余裕を見てこの程度で充電します。
シュルツの場合は、オートカットモードをノーマルにし、接続するだけです。

動力用120〜600mahの場合
手動で電流値を設定する場合は、電池容量の2倍(2C充電)〜3倍(3C充電)に電流値を設定します。
モーターランの短い(電気が良く流れる)機種に使う場合は3C充電で良いでしょう。
容量の小さなバッテリーでは電流値を低めに設定します。
シュルツ330dの場合は充電機が電流値を決定しますのでつなぐだけでオートモードで良いです。

送信機・受信機用バッテリーの場合
手動で電流値を設定する場合は、電池容量と同等(1C充電)かそれ以下で時間をかけて充電します。
シュルツの場合は、私はオートカットモードをセンシティブに設定して充電しています。
動力用バッテリーと違い、無線機用バッテリーは最後まで使う事が少ないので、時々急速充電と自動放電を繰り返してやり活性化させてやったほうが良い事もあります。
330dのVer8.04以降はバッテリーの種類によって充電モードを変え、1cかオートで充電をしています。
受信機用(機体用)は時々充放電を繰り返して活性化させる事があります。ヘリの場合は急速充電に対応したバッテリーを最初から使っています。

ニッケル水素バッテリー
私はニッケル水素バッテリーではすべてシュルツを使いセンシティブモードでおまかせです。
・・・ と書いてますが、330dのVer8.04からはニッケル水素モードができましたので、今はこちらです。




放電について

動力用バッテリーは、飛行後にバッテリーの温度が手で触れる程度まで下がったら毎回必ず放電させます。
放電は充電機の機能で行うのが便利ですが、単独で使う場合はできるだけ高性能な物を使う方が放電不良や過放電の心配が少なくて済みます。

飛行場で充電し、使わないで終わったバッテリーは、撤収の間に放電させるか、帰宅後すみやかに放電させます。
満充電の状態で放置しておくと確実にバッテリーの元気が無くなります。


バッテリーについて

理想を言えば、バッテリー1本で1日1フライト・・・というのが良い様ですが、山ほどバッテリーを持っていくわけにもいきませんし、本数が増えれば管理も大変になります。
自動車のレースなどでは **が予選用でこの気合い一発が決勝用・・とできますが、飛行機をのんびり飛ばしたりする場合には待ち時間もたくさんありますので、機体1機あたり1本か2本を飛ばしたらしっかり冷却し放電の後に充電する、という使い方をしています。
バッテリーの数が少ない方がコンディションを把握しやすいですし、メンテナンスも行き届きます。
どの場合も、ニッカドバッテリーは飛行後に必ず放電させて保管する、という事が基本です。

ニッケル水素バッテリーは、私も使い方が良くわからないのですが、マイクロプレーンや受信機用電源に使う場合は、現場で充電前に必ず放電させ直後に充電し使う、飛行後に時間があれば放電させておく・・・という使い方をしています。
ニッケル水素バッテリーも、新品から絶好調になるまで何度か充放電のサイクルが必要ですので、マイクロプレーンなどでは1機あたりバッテリー1本を使い、放電>充電>飛ばす>放電 を繰り返して使っています。

充電器に充電された電流量が表示されるものがあります。専門誌などで時々言われているようにこれは充電器からバッテリーへ行った電流値であって、実際にバッテリーに溜まった?容量とは異なる事がありますが、同一条件でオートカットが働いた場合、この電流量はバッテリーの状態を見る上で非常に大事な目安となりますので、気を付けてチェックして置いた方が良いでしょう。
新品の時より満充電での電流値が減ってきたら、放電が不良だったか、バッテリーが活性化していないか(性能が落ちた)という事が考えられます。
この場合、充電と放電を何度か繰り返し、充電電流値が増えないようでしたらバッテリーの性能が落ちたと考えて良いでしょう。
こういう状態のバッテリーを、大電流を必要とするものに使うとモーターへ余分な負荷をかけ、思わぬ場所を破損する事がありますので、消費電流の低い物へ使うか、良く働いてくれたねとリサイクルに出しましょう。


もっとレベルの高い方なら更に良い方法がいろいろあると思いますが、普通に飛ばすにはこの程度でそこそこいけます。

いずれの場合も

飛ばしに行く>充電する>飛ばす>ちょと休ませる>放電させる>充電する>飛ばす・・・・ >放電させる>帰る

を繰り返した方が良いと思います。連続飛行はバッテリーを傷めるだけではなく、モーターのマグネットを痛める事もありますので注意しましょう。変なセッティングでバッテリーに余分な負担を与えないというのも大事かもしれません。



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