ModelSport Hornet 可変ピッチコンバージョン
MSのホームページで以前から知られていたホーネットの可変ピッチバージョン、これのアップグレードキットがサークロスさんから届きました。
このサイズで可変ピッチ?別に3Dするわけでもないし(操縦技術的に背面がやっと・・が実情)と思っていたのですが、届くと嬉しくなるものです。
受信機:GWS NARO6chFM
追加サーボ:GWS PICO−STD
アンプ:シュルツ スリム18be
アップグレードキットの無線機無しでしたので、3サーボスワッシュのためにサーボを一つ追加する必要があります。
手持ちの黒いグラウプナーのマイクロサーボは、中身はGWSのピコスタンダードと同じであろうと思われます。
GWSのロットによりケースがオレンジだったり青だったりしますが、同調に何も問題はありませんでした。
ジャイロが後部に引っ越しました。グラウプナー仕様のサーボのリードが硬くけっこう邪魔にはなります。
モーターコントローラー以外はすべてGWSブランドになりました。
アンテナ線はフルレンジ受信機のためかなり長いのですが、ちょっとだけ巻いて、後はスキッドブレースへガイドパイプ(K&Sの小型機用カーボンロッドのアウター)をゴムで固定し通しておきました。(ローターに絡まないようにという見栄・・・?)
アップグレードキット装着のためには、固定ピッチの機体からメインギヤを抜きマストから上を外す。スワッシュのロワプレートロックを外す。スワッシュコントロールのサーボを外すといった作業が必要です。
私はまさか分解する事はあるまいとサーボを瞬間で貼っていたのですが、パキパキと外しました。他の瞬間固定箇所も少し力を加えればパキパキと外れます。
(但し他が壊れないとは限りませんので保証はいたしません)
瞬間の残りを切削し、樹脂製のサーボマウントプレートを介してサーボを固定します。
あとは説明書通り。
エレベーターサーボがこの位置に来る事によりモーターの固定ビスが上から締められなくなります。
3ミリのボタンヘッドスクリューか六角に換えておいた方が良いでしょう。
ヘッドは外見では良くわかりにくいのですが、非常に良く考えられています。
スワッシュからはロッドが2本延びているだけですがこれはスタビライザーのコントロールレバー自体を上下し傾動させます。
ピッチ操作時にはスタビライザーのセンターハブごと上下し(回り止めのピンから上)スタビヨークからメインローターのブレードグリップにロッドがつながります。
一見ややこしいのですが、非常に簡略な構造で精度も良く、れっきとしたベル・ヒラー方式のヘッドになっています。
(と ・・ 書いていたのですが、間違いでした。ヒラーティータリング方式のヘッドです。 陳謝)
ローターヘッドも固定ピッチのヘッドではシーソーの様なリジットの様なでしたが、センターハブのピンを軸にし、3本の細いOリングで制御された完全なセンターシーソー形式のヘッドとなっています。
さらにブレードグリップの成型精度も良好でベアリングを固定するボルトの受け側にはちゃんと金属製ブッシュが使われています。
30クラスヘリのテールローターグリップより精度良い感じです。
マストは金属化され、マストストッパーはアルミ製に変更されました。
おまけ?で付いてくるテールピッチスライダーは2ボールベアリング仕様になりました。自作はちょっとややこしい(精度が出にくい)部分だっただけに非常にユーザーには嬉しい事です。
また、固定ピッチヘッドの組み立てで非常に厄介だったスタビヨークとスタビのセンターハブの組み合わせはボールベアリングが使用され、先端が段付きになったセットスクリューを両側から締め込んで調整する事によりセンターハブの精度が維持できます。
固定ピッチヘッドでは精度がもう一つだった箇所
大きな修正箇所はスタビのセンターヨークとコントロールバーの摺り合わせ程度でした。
製品として買うだけならだれでも出来ますが、非常に良く考えられた構造です。
左側 ハイピッチ 右側ローピッチ
フライト
テストではモーターのメタルが初期にいってしまい、モーターの交換(GWSの飛行機用300モーター)や、純正アンプ時にややノイズを受けていた事もありシュルツに交換したり、バッテリー自体がちょっと不健康である事もあり完全な状態ではありませんでした。
可変ピッチ化に依って一番変わったところ
離着陸が楽になります。
上下の止めで言う事を聞くようになります。
ここまで変わるとは思いませんでした。
適切なピッチを設定できる事によりロスも減ります。ループ・ロールは何も問題無いでしょう。
ヘッドの変更による変化
ちゃんとしたシーソー形式ヘッドになることにより、止めが楽になります。
これならMSのデモフライトのように目の前でフリップも不可能ではないでしょう。
何より狭い室内で飛ばす場合でも抑えやすくなり、速度が出ても楽にコントロールできるのが大きいです。
セッティング
キットに簡易なピッチゲージがついていますが、私は目視で概略合わせました。
ピッチ
ホバリングモード -3 +6 +12
アイドルアップ1 -5 +5 +10 (上空テストで最大ピッチは決めて下さい)
アイドルアップ3(気持ちは3Dモード) -12 +3 +10 (最大・最小共モーターが100%出力で負け過ぎない事を目安)
スロットルに関してはまだベストとは言えません。またこの数値はシュルツのESCの場合で、純正ESCの場合はホバリング域をもう少し下げても
同等の回転が得られるはずです。ホバリング時にエンコンスティックが60%あたり。
通常のホバリング用セットでも スロットル下側(ピッチがかかり浮上する前)をスロットル高めにしておいた方がモーターは楽に回るようです。
今回は安易?にFF9を使っていますが、ポイント数の多いT9Zを使う方がより良い結果を得られるでしょう。
ピッチは実地テストで浮上力に対して回転が落ちすぎないピッチを最大ピッチと考えた方が良いようです。
アイドルアップ2(実質は3)は背面でも楽に浮く?セットですが、このサイズならば実際に機体をひっくり返した状態で片手で持ち、実地テストをする事ができます。
どのモードでも最大(正面・背面)ピッチは一時的な使用と考えた方が良いでしょう。
ホバリングモードでも習慣で-2度程度は最低ピッチを確保しておいた方が良いでしょう。
サーボホーンはGWSの(純正も同じ)十文字のものの一番内側の穴を使います。
双葉の設定でスワッシュモードのピッチのAFRは50%で良いですが(動作幅はやや大きいので、各ピッチカーブ毎に最大ピッチでリンケージが干渉しない数値に抑えます)
エルロンとエレベーターは60〜70%にしておいた方が飛ばしやすいでしょう。好みによってエキスポをかけます。(私はかけません)ホバリングでの回転を高めに使うと座りはさらに良くなりますが、小舵の入りが若干落ちます。エキスポで敏感にしてやっても良いのですが、飛ばした感じでは舵角を上げてやって舵の入りを助け、中立付近をエキスポでやや鈍感にしてやった方が(双葉でマイナス10%位)飛ばしやすく、機体の挙動が安定します。
ATVやエキスポは、いい加減なリンケージを補正するものではありませんので・・・。
癖のない機体を作ろうと思ったら、しっかりリンケージしてやって下さい。
自分でコントロールできない程大きな舵角を取って、ATVで抑えるような事をすると、ニュートラル付近でのサーボの反応が悪くなったり、サーボのトルクのロスが大きくなり電気の無駄です。
固定ピッチホーネットよりも高めの回転が目安です。
注意
今回はアップグレードキットですが、固定ピッチホーネットを組まれた経験がある方が作業は楽と思います。
スワッシュモード及び電動可変ピッチヘリの設定技術がなければ調整はできません。(機体が軽いのでとりあえず浮きますが最低でも30クラスエンジンヘリの調整技術は必要です。)
思いもしなかったのですが、MS社、おもいっきり好き者が開発しているような感じですね。ユーザーに対してこうするといいよという提案がたくさん見えて嬉しくなります。
低空背面のためにシャトル(未だにZXX)落とすまで練習しよかな・・・
2002/03/13
ブラシレスモーターに交換
Hackerなどからホーネットに使えるブラシレスモーター(B20-22Sなど)が推奨され、22Sを可変ピッチに変更した頃に購入していたのですが、他の事が忙しくなり、しばらく飾りになっていました。
その後MS社からも純正OP扱いでブラシレスモーターとコントローラーが発売になり、その頃から使い始めたモデルモータースのモーターという事もありサークロスさんに注文し送ってもらいました。
(市販品で組むと言っても、通常は18Aクラスのコントローラーが最小になります。(8Aの物もJetiなどでありますが、これをわざわざ気長に向こうから送ってもらうのも待つというのも なんだかな・・です)
パワーが無いからブラシレスに交換するという事ではなく、純正300モーターのメタルがプレーンメタルで、1次減速だけで済ませるホーネットの場合、モーターシャフトのメタルの負荷がかなり大きく、ボールベアリング入りの物が欲しかったという事も大きなポイントでした。
その後、リチウムポリマー電池も、携帯電話用のジャンク?を怪しい改造で使う物から、しっかり?模型用にパックされた物が出るようになり、KokamだE−Tecだと普通に入手出来るようになりました。
私もパークフライヤーなど2A以下で使えるものでテストしていたのですが、E-Tecの1200の3セルならホーネットに使えるのではと思い、ブラシレスモーターに交換と一緒にバッテリーもテストする事になりました。
モーターはMSのシールが貼ってありますが、モデルモータースのMINI AC1215/16みたいですね。一応8セルまで用という事ですが、様子見で10Tピニオンを使っています。(Li-Po3セルなら10Tか11Tを推奨の指示)
モーターの固定は手持ちの2.5*6ビスを使いました。(間違っても2.6ミリをねじ込んではいけません)
機械パーツ通販で2.5のビスは入手できます。
バッテリーはもう少し格好良い固定がありそうですが、輪ゴムで吊ってます。
アンテナはK&Sのカーボンプッシュロッドのアウターをガイドにしています。(垂らして使ってノイズ拾っても仕方ありません)
ジャイロもヘディングロック機能が欲しかったので、双葉のGY240に交換しました。600クラス電動ヘリでは感度切り替えが効かずちょっと不便なのですが、ホーネットなら上空走るモードを我慢すれば、ホバリング・アイドルアップ3(裏返しモード)だけで使えます。
エルロン・ピッチサーボの背中に両面テープで固定しました。大きいかなと思ったのですが、それなりに収まっています。
安定性はGWSのPGの及ぶ所ではありません。(最初から240を使う方がいいかもしれません)
メインギヤはサークロスの鶴田さんのおすすめでワンウェイクラッチ付きに変更しました。オートローテーションをするというより、マスターEH−650でもあったモーターの脈動を吸収させる効果の方が期待できます。
画像では見にくいのですが、後部スキッドブレースの根本に2ミリのビスを軽くタップを切って立て、テールパイプの押さえにしています。瞬間で固定しても良いのですが、メンテナンスで外す事がありますので。
(カーボンパイプにネジを当てていますので、これでノイズが出ても私は責任持ちません)一応・・
交換後のテスト
送信機はホーネットには双葉のFF9を使っています。マスト有効長が変わりピッチも取り直しです。
バッテリーをシュルツ330dで充電し、深夜に浮かせてみます。
当初、テールピッチスライダーが破損したり(焼き嵌めは時々こうなりますので、分解し瞬間で固定)GWSジャイロで抑えきれないなどと言う事がありましたが、240に交換し再テストです。
モーターコントローラーはノーマルモードで使っています。大きいクラスは3Dモードでの過回転防止(特にボイジャーE)でガバナーモードを使うのですが、このサイズには不要でしょう。
とりあえず・・・ 手に持って回してみて浮きを確認しながら現物合わせでピッチを、ホバリング・アイドルアップ1・アイドルアップ3、目測でホールドモードと合わせて行きます。
ノーマルモーターに比べなかなか元気です。
モーターに無理がかからないよう、やや高めの回転を維持するようにしておきます。
「ホーネットこんなに安定してた?」という位落ち着いています。ホバリング域で80%程度のパワーも必要在りません。
ジャイロ感度や細かい調整をしながら延々とホバリングさせてもパワーダウンの様子はありません。
モーターはそこそこの発熱があるのですが、バッテリーはちょっと暖かいかな?というレベル。
モーターグライダーで700の3セルを使い280モーターをダイレクトで回し5A近く流したときは、発熱によるパワーダウンがあったのですが(こういう使い方は適合していません。私のミスです)1200の3セルでこの組み合わせで飛ばす場合には何も問題は無いようです。(エアクラフトさんのデータで最大5Aは大丈夫みたいですね)
結果として、延々と飛ばして10分経過し、まだパワーが落ちる様子は微塵もありませんでした。
ちょっと凄すぎます。
300モーターをニッケル水素700の7セルで回す場合より、明らかに回転は高く使え操縦安定も良く、上下動のレスポンスも30ヘリ並に良好でした。
これなら安全高度を確保しておけばフリップも可能でしょう。MSのスタッフはひっくり返して持った状態から飛ばし、背面ホバリングのまま手で掴むという芸をしてましたけど・・・。
もうこのクラスが10分飛ぶのは当然の事だと言えるほど、環境が進化してるのを感じました。
ただし、変な設定でオーバーカレントで使いバッテリーが発熱し劣化や爆発をしても、私は責任を持ちません。
じっくり様子を見ながら、データを取って実験して下さいね。
現物合わせ・・と書いてますが、ピッチゲージが無いというだけですので、ピッチはしっかり設定して下さい。
小型機だからと馬鹿にしないように・・・。
ブラシレスモーターの場合、最悪モーターの過熱でマグネットを損傷します。
温度管理が出来ないなら、安価に入手できる300クラスモーター(マブチRK370)を使いましょう。
純正でもGWS補修パーツでも入手できます。
RK370PB(ボールベアリング入り高回転ターン仕様)も今あると面白いかもしれません。
2003/06/18
体力測定
完全に充電された状態ではないのですが参考まで。 アストロフライトのワットメーターを導入しましたので・・。
E-Tec 1200mah3cでの測定 (非ガバナーモード)(純正ブラシレスモーター 10tピニオン)
ホバリングモード:ホバリング付近 2.8から3A(9.8vから10v)
最大ピッチ時 3.6から4A
アイドルアップ3:最大ピッチ時 4から4.2A (9.8から10v)
という結果でした。ノーマル(ホバリングモード)では普通の上昇時に3C程度まで上がりますが、ホバリングを延々と続ける範囲ではこの機体に関しては全く問題無いようです。(バッテリーの発熱が無いというわけではないのですが、適正負荷でしょう)
アイドルアップ1.2や3(背面でもかなり浮くモード)で、最大ピッチにしたときに4C程度までは行くかもしれませんが、常時使う状態ではないので、これも問題は無いと言えます。
モーター自体、飛行機に使えば10Aそこそこは流れるモーターなのですが、こういう使い方もあるという事なのでしょう。
ピッチ設定に注意してやれば11tピニオンでさらに回転数を稼いでも大丈夫なようです。
こういう使い方ならE-Tecの1200の3セルで全く問題は無いと言えます。
2パック並列で30分余裕でホバリング・・・も不可能ではありませんが・・・ 操縦者の気力次第ですね。
スタビライザーブレード交換
サークロスの鶴田さんにお願いし、ホーネット用の3Dパドルとスタビライザーバーを送って頂きました。
純正に比べやや面積が大きくなり、翼厚が小さくなり、昔のシャトルXX用の肉抜きシール貼りパドルの様な構造になっています。
これに伴いスタビライザーバーは純正パドルのビスで締め付けて固定する方法から、通常の模型ヘリで良くあるねじ込み式の止め方に変わっています。
純正パドルの方法でも、瞬間を少し流しておけば飛行中に抜けることはまず無いのですが、構造としてはねじ込みの方が安心できます。
飛ばした感じでは、舵を打った瞬間の反応が良くなっています。純正パドルの様などっしりとした座りは無いのですが、固定ピッチヘッドの頃と比べればまだ座っている方です。動きが軽快で舵の入力に対する反応は素直になりますから、舵が打てる人にはこの方が制御しやすいと感じるかもしれません。
50クラスヘリの様に、そこそこの座りもあって大舵も入るという風にはいきませんので、どちらかを選択する事にはなります。
感触としてはループも問題無さそうです。リチウムポリマーに交換し飛行重量も軽くなっていますので、機敏さは30クラスのヘリと変わらないと言ってもいいかもしれません。
うろうろ歩きながらあちこち通してみたりして・・ 12分のフライトでパワーダウンは皆無。操縦者の頭がヒートしそうでした。
当初GY240のAVCSモードの設定で、間抜けなことにレボリューションミキシングをキャンセルするのを忘れ、なんでなんで?と尻尾を無様に振っていたのですが(発売されて直ぐに240は買ったのですが、あれ以来電動機なら401エンジン機は601ですので・・ 私が間抜けでした)、原因がわかってからは一人前にヘディングロックモードで飛んでいます。
厳密に言えば、止まりが今ひとつであるとか、ピルエットからの止まりが不自然とか・・ありますが、このサイズの機体でそんな60の様な事を言ってはいけないのでしょう。センサー自体は401等で使われている物より性能は低いのですが、十分止まってくれます。
もうGWSには戻れません。
ヘリではこの機体だけFF9を使っているのですが、他の送信機との設定のこつの違いというものあったようです。FF9の勉強だと思ってます。
もう少しパワーのあるモーターでバッテリーに無理をさせればもっと動くとは思いますが、バランスとしてはなかなか悪くないでしょう。
機体が軽量なため、3Dも旧いシャトルでするよりは楽にできるかもしれないと、勝手に期待しています。
漂わせるフライトだとモーターやバッテリーの発熱は全く問題ありませんでした。
2003/07/09
河川敷でびゅー
リチウムポリマーでのフライトもだいぶ調整が取れ、非常に良くなりました。これなら広い場所でループだ背面だ・・もできるかも・・と悪巧みをし、いつも飛ばしている河川敷へ持参しました。
現場は時々強い風が吹きますが、全体的には微風です。
はやる気持ちを抑え、バンドを確認し(私のはこの機体だけ72メガ)離陸準備完了・・・。
というところなのですが、普段電動機を飛ばすのに降ろすのに有利なちょっと長めの草原も、ホーネットにとってはジャングル。上の画像は一部整備されて草がわずかに短い場所ですが、ホーネットにはここもやはり深い草地です。
草の短いところを探して離陸。駐車場で飛ばすときほど回転が高くは感じられませんが、上下のレスポンスも良く、ちょろよろ飛びます。
MS純正ブラシレスモーターで10tピニオンの設定ですが、アイドルアップ1の上空トリムが合ってきた頃にはなかなか軽快に走ってくれますし、急なターンにもついてきます。
意外にええじゃん・・・ (^∞^)
変な黄色に塗ってしまったのですが、意外に機体の姿勢は見やすいです。3Dパドルに交換していますが、過敏というわけでもなくそこそこの安定性も兼ね備えている感じは良好です。
直線もけっこう走ってくれるのですが、いざ風が吹くとホーネットには突風と同じ様に感じられるようですね。
ループできるかな・・とたくらんでいましたが、アイドルアップ1(上空走るモード)でのジャイロ感度がまだ合わず時々ハンチングを起こしています。
感度切り替え無しで背面を優先したためGY240を使っているのですが、401でも悪くないかもしれません。
ただ・・このFRPブレード、非常に良く浮きます。走り始めるとなかなか降りてこなくなり(固定ピッチみたいですが)ノーマルモードでもかなりマイナス側の動作を取っておくか、アイレベルまではアイドルアップ1のまま誘導してくる方が良いかもしれまsねん。
私は急降下中にモーターが止まるほどスティックを下げてしまい、急いだ再起動が間に合わず、堤防下へ消えて行きました。
(キャノピーが外れただけ・・ですみました)(軽量のメリットです)
この辺はちょっと慣れが必要でしょう。
ほんまにアイドルアップいれとったん? が見物の知人の言葉・・です。
11tピニオンで風の穏やかな時ならかなり遊べると思います。
河川敷デビュー一応無事成功。
2003/07/25
2003秋手直し
しばらく電動機とスカディ50で遊んでいたのですが、多少の変更をしました。
海外でホーネットCPにいろいろな(嬉しくてたまりませんが)高精度パーツが出ており、米国からの通販でも1週間もしない間に届いてしまいます。
つい頼んでしまいそうになりますが、送料もけっこうかかりますので、作れる物は作ってしまうのです。
PayPal決済のお店だと安心ですし処理が早くあっというまに届くのは嬉しいですね。
WEBページで見るテールパイプクランプ、サポートの取り付け?と思っていたのですが詳細な解説があるところがありました。
純正ではテールパイプを瞬間で仮固定していたのですが、フレームのホルダー部を締めてやるリングがあるようです。
安価なパーツですので買った方が早いのですが、これを作ってみました。内径10ミリで外側からネジで締められればいろんな方法があると思います。
これまでは私はホルダー部に2ミリのネジを切りビスで押さえるように固定していたのですが、カーボンパイプにビスの先を当てておくというのは自殺行為みたいなものですので、この方法が安心です。
GPヘリ用の10ミリマスト用のストッパーで軽量な物があれば周囲をヤスリで落として代用できるかもしれません。
フレームのホルダー部には糸鋸などで割りを入れておきます。
WEB通販で見かける謎のベータピン、メインギヤの固定とヘッドのセンターヨークの固定に使われる1ミリピンの代わりに使うものですが、これは0.8ミリピアノ線で(1ミリの方がいいんですけど)似たような形の物をギヤ側だけ作りました。
純正オートローテーションユニットを使う場合はピンの固定が完全ではありませんので、抜け止めも兼ねて交換した方が安心です。
(通販で頼むときに買っておくと便利かもしれません)
マストは前回のハードランディングで少し曲がってしまってました。サークロスさんに純正マストを頼んで待つ間に通販を見ていると3ミリステンレスで中を2.5ミリで抜いてある(ほんまかいな・・・本職さんでないとできない加工)超軽量マストがありました。ステンレスパイプを焼き入れという方法もありますが、重量はあまり気にしない私は3ミリステンレスシャフトの両端に1ミリの穴をせっせと開け2セット作りました。
できたー!と思った翌日サークロスさんから純正が届きましたけど・・・
メカトレイは必要無いと思っていたのですが、市販に恰好良いものがいろいろあります。手持ちの1ミリカーボン板が見つからず、1ミリジュラ板でメカトレイ風の物を作り瞬間でフレームに固定しました。
これで受信機とコントローラーが落ち着き、サーボの配線もまとまりました。
今回の変更で、モーターコントローラーはMS純正(キャッスルクリエーションのOEM臭いですけど)からキャッスルクリエーションのフェニックス10(小型化される前のバージョンで、さらにCD−ROMモーターに対応する前のもの)に変更しました。
今のところリチウムポリマー3セルのオートカット電圧に対応したこの程度の出力のブラシレスコントローラーはありませんので、安心ではあります。
(オートカット効くまで浮かせる気力も勇気もありませんけど)
これで進角標準で低RPMのガバナーモードで使っています。MS純正のモデルモータースのモーターでは高RPMモードはあまり面白くありませんでした。
モーターピニオンは11Tに変えてみました。10Tでは消費電流値にかなり余裕がありましたので11でも問題無いようです。
アイドルアップ3でのレスポンスは格段に良くなりました。
ガバナーモードでの回転維持でモーターがかなり勝っているような雰囲気でしたのでもう少しピニオンを増やしても良いのかもしれませんが、リチウムポリマー1200の3セルではこれくらいに抑えておいた方がいいかもしれません。
回転を上げた方が舵の入りは良くなりますが、舵角を増やしてやって対応できているようです。
サーボを水平に寝かせて配置するサーボマウントは結構良さそうですね。カーボンだと面倒ですがジュラ板で作るのも面白いかもしれません。
バッテリーマウントは1ミリジュラ板で作り、極薄両面テープとインシュロックでフレーム下部に固定しています。バッテリーはベルクロ止めですが、クリックであれだけ動いてもはがれませんから大丈夫でしょう。これで飛行中にずれるトラブルが消えます。
これも市販品でカーボンの物がありますので、まとめて注文してあちこちカーボン仕様にするのも見た目は楽しそうです。
アサミさんでカーボンテールフィンを扱われているので付けてみましたが、これは見た目優先・・です。はい。
キャビンは細いカーボンロッドで固定されるのですが、飛行中に動いてしまうことがあり、後部のロッドを1ミリカーボンロッドで長い物を作り、キャビン側にも穴を開けて貫通させて止めるようにしました。これだと動くこともなくなります。
これでけっこう具合良くなりました。
海外WEBでのフライトビデオを見ても、極端に回転が上がっているわけでもないのですがスカディ並に飛んでいるものがあります。
飛ばす人の技量にもよりますが、このサイズでもトルク優先の調整で良いのかもしれません。
あとは練習練習・・・
2003/12/03
上記の変更を加えてちまちま調整し、穏やかな風の日の河川敷でアイドルアップ3でフリップというか怪しいループというかでんぐりがえしが成功しました。
まだガバナーモードでの回転数設定が煮詰まっていませんが、良く調整された3D仕様の機体の様にびゅんびゅんは回ってないにもかかわらず背面でマイナスピッチかけてもさほど回転の落ちも無く(もう1歯ピニオン大きくしても回せるかもしれませんけど)回転数なりのレートで回りました。
ホバリングからピッチをかけてパワフルに駆け上っていくほどの上昇力は無いのですが、機体が軽量なため、舵さえ入れば案外簡単に回るようです。
もう少し回転が欲しいところですが、なんとかなるようです。
あとはヘッドやリンケージの精度を上げて動きを正確にしていけば・・・ 残りは操縦者次第です。
サーボのニュートラル精度がちょっと気になり始めました。純正?サーボはGWSのPICO-STDのOEMの様ですのでPICO-BBかWAYPOINTの6グラムサーボなどに換えてみるのも良いかもしれません。受信機は今のところGWSのNARO6chですが、BERGの5chかシュルツのアルファ840あたりに換えてアンテナを短くした方が安定した動作をするかもしれません。
一応年内目標は達成。MS純正ブラシレスでもパワーでは問題は無いみたいです。というより本来400クラスのモーターですからこれを低負荷高回転で使う方が余裕はあるかもしれません。
2003/12/14
簡易体力測定
バッテリーは満充電ではなかったのですが、電流値測定をしてみました。
モーター:MS純正ブラシレス(MINI AC1215/16相当) 11tピニオン
バッテリー:E-Tec 1200mah 3s
コントローラー:キャッスルクリエーション フェニックス10 進角標準 ガバナーモード
ノーマルモード ホバリング付近 3.5〜4A@9.8 2000rpm
アイドルアップ3 最大ピッチ付近 5.8〜6A@9.8v 2200rpm
アイドルアップ3での6Aはピッチが最大でブレードがばらつき始めるレベルでした。マイナス側が過大でしたので補正後は6A以下に収まっています。
ガバナーモードでのアイドルアップ3で思ったほど回転は上がっていない(モーター音は上がっていますが)のですが、この最大最小ピッチで回転が落ちなければ舵が入りますので、この方が良いかもしれません。正面・背面ともすっ飛んでいくような上昇力は必要無いでしょう。
課題の6Aはキープしているようなのでこれで問題無く使えると思います。通常フライトはほぼ(アイドルアップ3も)4A台に収まっているようでした。
これなら安心して使えます。海外の元気なホーネットもE-Tecのリチウムポリマーを使っている例が多くありますので、瞬間的になら6Aオーバーも問題無いのかもしれませんが、超えない方がより安全だと私は思います。
2003/12/22
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