工房しろくま
小型電動飛行機の部屋
Buzzard Bombshell (Spirit of Yesteryear Model Aircraft Company)
モーター:RS380 (QRP青缶) >ハイペリオン Z−1913
バッテリー:ニッケル水素1200mah 8セル > 1100mah3セルリポ
コントローラー:Jeti 20A > CC TB18
受信機:Berg 4ch
サーボ:GWS NARO+BB *ラダー・エレベーター
Spilit of Yesteryear Model Aircraft Company というカナダのメーカーの400クラス(又は1/2A GP)のガスフリーフライト機風オールドタイマーです。
1940年代のFF機のモデルです。模型店に随分前から在庫があり、気になっていたのですがゆったり飛ぶ飛行機が欲しくなり箱を2輪に積んで帰ってしまいました。
レーザーカット と書いてありますがリブと尾翼の一部のパーツだけ。カナダ製ですので材料はすべてインチ表示。使えない材料は手持ちのバルサと置き換えながら作りましたがけっこう時間かかりました。
レーザーカットとはいえ、主翼は原寸図に合わせてスパーに寸法を移し組んでいきます。40年代の機体のモデルですが主翼はD-ボックス構造。水平尾翼は外国の機体でしばしば見られる前後縁材とスパーをリブキャップ風のバルサ材でつないでいく方法。まえからやってみたかった工法ですが、実際にやってみると慣れが必要です。
バッテリーホルダーは図面に指示がありますが、出し入れのハッチが思い浮かばず(主翼外して上から・・が無難なのですが開口部の幅が狭く中が深いため断念)主脚前くらいにハッチをつけてあります。
リンケージは胴体底面にハッチを作りそこからサーボを止め、エレベーターは0.8ミリピアノ線、ラダーはPEラインによるワイヤーで済ませました。
ホーン類は1ミリ航空ベニヤ。
モーターはごく普通に遊ぶためにRS380ダイレクトです。8セルで回すと古い樹脂ハブではペラが飛んでしまうこともありましたが、金属ハブのスピンナーでこれは解決できます。
主脚は細めのピアノ線で作り半田付けで仕上げます。当初OKの軽量なスポンジタイヤを使っていましたが、脚の作り直しでちょっと太めのテトラ(カバン)の普通の50ミリタイヤに交換しました。
2段上反角の主翼は旋回時にダッチロール気味という事でしたが、キットには翼端上半角を減らしたカンザシとラダー面積の変更が指示してありました。
フィルム貼りは手持ちの色でオラライト、ウインドウはキットに塩ビシートが入っていますが、OHPフィルムで代用。端を両面テープで貼ります。側面窓は透明のオラライト。
主翼ゴム3点止めにちょっと難儀しましたが、なんとか完成しテストフライト。
フライト
初回のフライトはOKの6*3折ペラを使いました。滑走で転けやすいですが重心位置標準でアップ癖がかなり出ます。モーターのパワーが強いときにはダウンスラスト不足か頭を上げすぎますので送信機のプログラムミキシングで対策。
トリムあってくると非常に良く浮いてくれます。パワーもニッケル水素8セルのダイレクトで過分なほどでかなりの急角度で上がります。
その後のフライトでMPJのスピンナーにグラウプナーの6*3折ペラに交換しましたが、上昇力が格段に向上したついでに負荷も増えたためOKのペラに戻しました。
降りてこない(わけはないですけど)ゆったり浮く機体です。風上に高度を思いっきり取ったら送信機のプログラムミキシング>オフセットミキシングで滑空中にラダーを気持ちだけオフセットさせ、大きな円を描いて勝手に旋回するように設定してみています。
主翼迎角の変更やら重心位置合わせしながら可愛がっています。逃げていかないフリー機という飛ばし方も面白いです。
2006/05/04
動力改装
ニッケル水素バッテリーで飛ばしていましたが、手持ちの動力用ニッケル水素はほぼ退役し、RS380ダイレクトでは発熱もそこそこありました。
重心位置の問題でなかなか改装できなかったのですが、手持ちのモーター(Z1913)を合わせてみたところマウントに問題はありませんでした。
バッテリーハッチの下から1100や1350の3セルバッテリーを押し込んでみると収まりも悪くなく、20グラムほどウェイト追加で重心位置も合いました。
ペラは折りたたみをやめ、APCの7*4Eペラ。推力は十分です。
この仕様で久しぶりにフライトに向かいました。
ニッケル水素時代よりはるかに軽量になった事もありますが、フルパワーだと7インチぺらにもかかわらず80度以上の角度で上がります。(垂直でも上がりますが制御が不利)
滑空性も軽量になった事が大きくプラスになりゆったり浮いてくれます。
以前の送信機設定をすこし調整し、フルパワーでややダウンにミキシングを入れ、モーターカット後はラダーにオフセットミキシングを入れ緩やかな旋回(左)をさせます。
重心がやや後ろですが、旋回中はこれで丁度良い位。サーマルに入ればテールが上がりますのでより良い姿勢になります。
この状態で風上から旋回させたまま流します。サーマルに入れば上がりますし、緩い上昇風でも高度は維持できます。
風下に遠くなったらオフセットを解除し風上へモーター回して復帰。高度が高すぎればラダー一杯打ちっ放しでスパイラル降下。
この繰り返しで飛ばしますが、条件が良ければゆったりとサーマル滞空が可能です。細かな舵を当てサーマルを拾うのも楽しいですが、FF機のパターンの様に飛ばしてみるのも意外に楽しいのです。
飽きるほど飛ばしても、バッテリーは半分も消耗しません。油断すると高度上がりすぎますが、時々コントロール効くか確認しつつのフライトです。
純粋なFF機は飛ばす場所がありませんが、飛行中の機体を地上から送信機で調整でき、飛行後は降下させ手元へ回収できます。
こういうのもあって良いですね。
大先生が一緒にサークリングして下さいました。
2009/11/01