工房しろくま


小型電動飛行機の部屋



エクストリャ 発泡ファンフライ (自作)

モーター:CD-ROM 0.32*20ターン スター結線 > 0.32*25ターン デルタ結線
ギヤダウン:GWS350ユニットA 3.75:1 (Bギヤ 4.43:1 に変更)
プロペラ:GWS 1147>1047に交換
コントローラー: フェニックス10
バッテリー:E-Tec Li-Po 700mah 2セル > PolyQuest 600mah Li-Po 2cell 交換
受信機:Berg 4ch
サーボ:GWS PICO-BB *3
自重:182グラム


STIモデルのT3DCAP2がよーとぶよー とさんざん言われて、そいじゃぁ買って作ってみようか・・という時に在庫切れ。そいじゃあこまい方を作ってみようかと思って箱をあけてごそごそお店で見ていると、IPSギヤダウンではちょっと芸がないなという事で、手持ちの発泡をニクロム線と糸鋸で作ったのがこれです。

主翼は350クラスの機体と幅が大して違わない700ミリ、翼型はウイングプロを暇なときにデータつついてつくったクラークY薄翼上下対称翼です。
胴体はちょっと幅を持たせ、バッテリーとESC以外は意地でも内装させました。アンテナは切らないでクリックと同じ方法で主翼下面にカッターで切れ目を入れアンテナ線を押し込みテープで押さえています。
上反角は主翼上面で水平ですが、0度で良かった様です。(水平飛行は安定しますけど)
胴体側面は3ミリバルサの端面に180番のサンドペーパーを貼った物をアルミアングルを定規にして3*3の溝を加工しK&Sの3ミリカーボンシートを貼った3*3バルサ棒を木工ボンドで埋め込んでみました。
これは補強硬化絶大で・・ カーボンは不要だったようです。この加工ができれば発泡コアバルサプランクの主翼がいずれは作れるといいなという魂胆です。

胴体や尾翼は工作用紙で型紙を作っていますが、ちょっと胴体側面積が不足(特に前)ナイフエッジはかなり変な癖が出ます。とはいえあまり太くすると恰好悪いし、まぁいいかなです。
ラダーはもう少し低くしても良いかもしれません。
エルロンはもっと幅があった方がコブラでもう少し粘れます。

ラダー・エレベーター・エルロンの各ホーンは1ミリ航空ベニヤで作りスコッチのプラスチック用接着剤で貼っています。
エレベーターのジョイント部は1ミリ航空ベニヤで作り、ホーンはそこに瞬間で固定です。


ギヤダウンユニットの製作にちょっと手間取りましたが、静止推力だけはこの機体にほどほど出ています。なんと言っても消費電流が少なく静かです。
700mahのリチウムポリマーで思いっきり遊べます。



フライト
実際に飛ばしてみると、発泡機の舵の曖昧さもなく機体が軽量なため少々落ちても壊れません。(壊れたら型紙で改良型作るからいいのです)(でもこういう機体はなかなか壊れません)
重心位置がまだ決まらないため若干尻尾下げで飛びます。板翼機より風がある時のフライトは楽です。
トルクロールは1147ペラを強引に回すため、セダクションFFやファンファンでの苦労がなんだったの?という位回ります。かなり姿勢を乱してもラダーエレベーターは最後まで効きます。数年前のエンジンファンフライではどうにも難しかったのが嘘の様です。
風がけっこうあっても流されながらくるくる回っていきます。(私の技量ではかなり高度とってますけど)
コブラの安定性は高いレベルの方が設計された機体(コブラ350Cも時々遊んでます)の様には粘らないのですが、それでも小振りな機体の割りにはけっこう落ち着いています。後はロールでラダーがしっかり打てればなのですけど。
フラットスピンは舵が効きすぎるくらい制御できます。

ただし・・ ナイフエッジは思いっきり癖がありまして、3D舵角では浮かない間にすぐ上を向いてしまいますし、ノーマル舵角で起きようとするしエレベーターの癖は出るし・・でちょっと暴れます。なんでもない側面形状がかなり影響します。



室内(まさか・・本堂で・・)とか駐車場でちょっと遊べる という具合にはいきませんが、いろいろ作ってみるのも面白そうです。

翼をカットする前に肉抜きしておいてフィルム貼りで仕上げるというのも一つの方法かもしれません。
板材の時にはぺらぺらだった3ミリスチレンペーパー(ボードではなく)は曲がる目を考えてやればこのサイズでは(エルロン、エレベーター、ラダーに使用)強度は問題ありませんでした。水平安定板のみ上下から3ミリカーボンシートをスコッチのプラスチック用接着剤で貼っています。X2より作業性はるかに良いです。

ちょっと遊ぶには面白いです。 でも発泡ムクではちょっと重いですね。

2004/06/05


第一次改装
ふわふわと楽しい機体なのですが、ちょっと改装しました。
ラダーの高さを10ミリほど低くカットしました。推力線より上のラダー面積を少し減らそうという魂胆です。
少しずつテールにバラストを積み重心を下げてテストしています。正面と背面でのエレベーターの癖の減少をねらいます。
11インチのペラを1047ペラに交換しました。(思ったほど推力は下がらず逆に飛ばしやすくなりました)

で、どうにも変なナイフエッジの癖をラダー>エレベーターのミキシングで少しずつ合わせてみると、なんとかナイフエッジでも浮いてくれるようになりました。側面積が極端に不足していたわけでも無いようです。(もうちょっと大きい方が楽ですけど)エレベーターが合ってくればロール軸の癖はなんとかなります。機体が軽いため屋外のフライトではナイフエッジでも風見鶏の様に風上へ向きたがるのですが、なかなか具合良くなりました。
低速でのロールも重心位置の後退でだいぶスムーズになったようです。
ラダーの上端をカットしたのがちょっと良かったのかもしれませんが・・・ 私には解明できません。

草地で飛ばす限りは発泡スチロール機のデメリットというのはあまり感じられません。板翼より明らかに風に強いです。
キャノピー以外真っ白なので、立ち上がったときに背景が雲だとかなり見にくいです。塗装すれば良かったです。

CD−ROMモーターでギヤダウンに使う場合にはデルタ結線もやってみる方がいいかな?です。

2004/06/12


壊れてもーた(゚〇゚;) で修理
ナイフエッジミキシングがなかなか具合良くなり、パワフルではないけれど意外に落ち着いた飛びで気に入っておりました。
6月に笠岡で飛行会があり、強烈な日差しの中フライベビーで空撮やら雷電を飛ばして、風も落ち着いたしちょっと飛ばしておこうと取り出しました。
パワー無い割りに風にもけっこう踏ん張ります。操縦者技量の範囲で(凄く狭いです)あれこれやって、下向きからの復帰でアップ、いやダウンで戻そうかないやアップの方がいいかな・・・ととんでもないところで迷ってしまい、笠岡農道飛行場の滑走路のど真ん中へ頭から落ちました。
あらら・・・
哀れ、帰り道には他の機体に潰されないように一番上に積んでいたのに、主翼の間に挟まれて帰還しました。

しばらく放置していて、「やっぱりEPPかの・・」などと材料集めたりサザンクロスの新しいキットを買ったりしたのですが、エクストラの形状に未練もあり、残骸になった機体を手に持つと(落ちたときはショックでそこまで見られなかった)機首部はモーターマウントが吹っ飛んでいましたが、意外に壊れていません。機首が上下に割れたと思ってましたが、主翼の固定の瞬間がほとんど染み込んでおらず、パキッと剥がれただけでした。
某日の夜、元の位置に戻して瞬間をちょいちょい、上下に分かれた機首を合わせて瞬間をちょいちょい、モーターマウントの取り付け板を3ミリバルサで作って瞬間でちょいちょい。
直りました\(^◇^)/
胴体側面両側へ3ミリ幅のカーボンシートを貼った3*3バルサを埋め込んでいたのですが、ここはびくともしていませんでした。(要らないかも)

機首の欠けた部分は手持ちのEPPブロックで作り直し。バッテリー穴が大きすぎたため搭載方向の変更(重心位置合わせ)で愛用?していたE-Tecの700mah2セルからポリクエストの600mah2セルに変更。
これでちょっとだけ軽量化。

プロペラセーバーも付けて室内で浮上テストすると、E-Tecよりもポリクエストの方が何故かパワフルです。
今まで90%位でホバリングだったものが75%位になってます。
モーターの巻き線を0.4に巻き替えようかと思っていたのですが、ちょっとこれで実験してみます。

ちょっと前に120mahの6セルニッカドとか300のニッケル水素6セルを使っていた機体には丁度載せ替えられます。これ良いですよ。

2004/07/16


モーター巻き替え
EDF40の小細工でデルタ結線がうまい具合に行き(間違えなければ回りますが)、風邪で飛ばしに行けない反動で巻き直してみました。
今回は0.32ミリ線の25ターン(私は良く使うターン数で比較しやすい)のデルタ結線です。
デルタ結線の場合は巻き線の端に基板を使わず、2本をそのままねじって先端部だけ予備ハンダをし(被覆は熱で飛ばします)その先にリード線をハンダ付けしねじった根元まで収縮チューブで覆ってしまいます。
あまりやるとPUW線が切れる事もありますが、取り回しをゆるめにしておけば大丈夫でしょう。デルタ結線に対応した基板を付けるのも良いと思います。

この設定で(PQ600mah2セル CC10標準進角 ギヤ4.43:1 ペラ GWS1047)
ピーク4.8A程度で回りました。推力はだいぶ向上していますが、ピークで5A設定なので極端にパワフルという訳ではありません。この機体には丁度良い感じです。
(今は180グラム程度の機体ならダイレクトで飛ばす方が良いかもしれませんね)

今のスローアクロ機から比べれば側面積小さいのでゆったりとしたナイフエッジなどはできませんが、これはこれで面白いかなと思ってます。
飛行中の視認性向上のために主翼と水平尾翼にちょっと色を塗ったのですが・・・白無垢の方が綺麗でした。

2004/09/05







1997-2005 Koubou Sirokuma