工房しろくま
小型電動飛行機の部屋
EPPデルタ機 EDF (へろへろ40) SuperMITEもどき(ちょっと機首短い)
ダクト:GWS EDF40
モーター:CD-ROM 0.4ミリ16ターン デルタ結線 ノーマル磁石 > Feigao 12mm 5800Kv
バッテリー:TP 730mah 3celll
受信機:Berg 4ch 2型
サーボ:GWS PICO-STD*2
翼長:420ミリ
重量:132グラム
EPPを使ったデルタ機です。堰合さんの掲示板へ佐々木さんからの情報として掲載されていた SlowFlyRC.comの新しい単発ダクト機です。
SlowFlyRC.comではEPP製の良く飛ぶデルタ機が多くのバリエーションで発売されEDF40双発の機体は作ってみたかったのですが、この機体には以前から考えてはローターの径が大きくて無理かなと思っていたGWSのEDF40にCD-ROMモーターが使ってありました。
私も春頃にローターの径の小さな基板モーターを入手し、EDF50を分解してできないかなと考えていたのですが、サンプルビデオの飛行は圧倒的でした。
これは作りたい!と思って(まぁ・・良く飛んでるのを見て作るわけですから失敗する確率も低いし)ちょうど製作中だった発泡スチロールカッターのテストも兼ねて以前から持っていたEPPの板をごそごそ切って機体は準備できました。
オリジナルは翼長40センチ(16インチ)という事でしたが、私のカッターでは中央の翼弦があまり取れない(この機体で28センチ)ため、翼幅は気持ち広げて420ミリです。
翼型は新しいクリックなどで使われているMH-60を使ってみました。(クラークYでもいいのかも)ただし後縁部は厚さ5ミリ程度でカットしますので、オリジナルの翼型とは特性違うと思います。主翼中央部の接着もスコッチ。
エレボンはEPPブロックから熱線カットの5ミリです。表面の補強はしてません。ヒンジは当初スコッチの接着剤を塗っておいてヒンジテープを貼ってみたのですが、うまく行かずボツ。群馬の木村さん推奨のOHPフィルムをシートヒンジに使い瞬間で接着しました。(この方法が使えればこっちの方が良いです)実用上問題は無いようです。
ホーンは1ミリ航空ベニヤから大きめの台座を付けたものを作りスコッチの接着剤で貼っています。
垂直安定板も5ミリにスライスしたEPPです。
キャノピーはEPPブロックから適当に削って(100番のペーパーなら研磨できます)バッテリー固定を兼ねてベルクロで止めています。
ダクトはGWSのEDF40をCD-ROMモーターに換装しました。
当初RCgroups.comでのオリジナル製作者の情報から16ターンだという事しかわからず、巻き線をいろいろやってみたのですが(画像はまだスター結線)リチウムポリマー3セルを使うのが前提として0.4ミリのポリウレタン線を16ターンで巻きデルタ結線とすることで80W程度の出力が得られました。
0.32ミリ16ターンでスター結線とした場合はノーマルよりやや推力が上回る程度でした。(これはピークで3Aに抑えられますのでこれはこれで良い組み合わせかもしれません)
フロント側のベアリングの圧入がちょっと渋く(取り付けネジのタップを切った時にわずかに膨らんだ)回転が怪しいのですが、今のところ大丈夫です。
インペラは一見頼りないのですが、成型が正確なのと軽量なため高回転で問題ありません。ノーマルシャフトは1.5ミリですが、この穴を2ミリに拡大し3ミリシャフトの先端を2ミリに加工したものを瞬間と併用で固定しています。(3ミリ貫通でも良いかもしれませんけど)
これでピーク8A程度流れ80Wちょっとの出力となります。推力はけっこう出ています。(130グラムちょっとの機体が60%程度のパワーでホバリングする位)
実際のフライトではPQ600の3セルにはちょっと厳しかった様です。重心をもう少し前にしたいのでTP730かPQ850の方が良いでしょう。
パワーは有り余ってますので、4A程度の出力の組み合わせで600を使うのも良いかもしれません。
機体への取り付けは1ミリカーボン板の切れ端をダクトに接着し、主翼へカッターで切れ目をいれベルマウス部の溝に合わせて接着しています。
スラストは翼型の中心線と平行にしていましたが、ややアップスラストの方が良い様です。(主翼上面と平行で良いかも)
テストフライト
飛行場に着いて送信機を忘れていたのに気づき・・ 取りに帰ってテストフライトです。
翼型が変わったためクリックとはエレボンの跳ね上げの目安が無いので、後ろから持って(下面には持つところが無いのです)投げながら調整します。
重心前目(平均翼弦位置で前縁から25%よりちょっと前)にしていましたが、もっと前の方が飛ばしやすい様です。
フルパワーではバッテリーがかなり辛いので中速前後でに抑えていましたが、ゆっくりしたローパスから機首上げてフルパワーかけると気持ちいいくらい上がります。マイクロダクト機のイメージ変わります。
さすがにPQ600にはしんどいようでしたが、50%程度のパワーでもくるくる回ります。(フルでこれくらいの方が飛ばしやすいかもしれません)
2フライト目は30%以下のパワーで飛ばしていましたが、失速特性も穏やかでスローフライヤー並の速度でも安定性に問題は無く、小さなパワーのユニットで飛ばすのも面白そうな感じでした。(ノーマルのEDF40にニッカド6セルかリチウム2セルでもパワー絞って飛ばせるでしょう)
何の補強も入っていない全EPPですが操舵に違和感はありませんでした。エキスポは予めエルロンエレベーターとも-30%(双葉の場合)入れていました。少なくても良いでしょう。
背面ローパスをして〜 という知人(写真撮ってもらいました)のリクエストにもなんとか応えます。クリックより落ち着いた?飛びですがロールレートは結構速いです。
本家の100Wオーバーにはかないませんが、気持ちよく飛びます。
ダクト後部に大きなローターがありますが、このローターが邪魔して起こす乱流が加速されたドーナツ状の気流の中心に負圧を起こし、ダクト後部が延長されていないのに気流が広がりにくいのかな?などと素人は思ってしまいます。
ノーマルの50RLCモーターでも良く飛ぶのですが、耐久性(実はほとんど問題ありませんけど)が気にならず大きな出力でもよく冷えるためCD−ROMブラシレス化はけっこう面白いと思います。
重心をもう少し前に出したいのと放電能力がもう少し欲しいのでもう1サイズ大きなバッテリーに載せ替えようと思います。
ノーマルのEDF40を使うのならニッケル水素300mahの6セルくらいも面白い(リポ2セルでは機首軽い)かもしれません。
適当に前に放り投げるだけで飛んでいきます。
SlowFlyRC.comではこのまま地面をずずずと滑って離陸してました。
50XCよりもっと小さなモーター双発でも面白いかもしれませんね。
2004/09/02
フライトビデオ
阿蘇農道飛行場でブンブンの巻 WMVファイル 約1MB 2004/10/13 晴天だけど強風
撮影 黒川さん(大阪府)
飛行前にバッテリー部へ5グラムほどウェイト追加して、すこし良くなりました。
当日の飛行会で飛んだ、斉藤の150よりも OSのペガサスよりも ガソリンアクロ機よりも・・・ もっと騒々しい参加最小機。
空飛ぶサイレンになってます。 上昇はけっこう気持ち良いです。電動機はサイレントという言葉を覆す飛び・・
ハンドキャッチしそこねてどっすん着陸でも平気なEPP。
本家のSuperMITEはCD-ROMやめてFeigaoのDF用になってます。発売も始まったので・・・楽しむだけなら本家を買う方が良いかも。
2004/10/19
Feigao12ミリモーターへ換装
中国のFeigaoモーターを知人の模型店に御願いして入手しました(今はエアクラフトで入手できます)2回目の荷物にKv5800のものが入っており、これに載せ替えてみました。
RCGroupsの話題を見ていると、SuperFlyRCでKv6000と言われていたものは現在のタイプ(2型)のKv5300に相当すると言われています。
私もKv5300の物をナノバンディットでEDF40に使いなかなか小気味良いユニットになっていますが、今回は5800の物を使ってみました。
(CD−ROMに戻すのも載せ替えもごく簡単な作業です)
室内での簡単なテストではサンダーパワー730mah3セルを使い、フルパワーで7A程度(70W位)でした。静止推力は165グラム前後。機体重量+20グラムです。
実は今回分解して、CD−ROMのファンが少し振れているのを発見しました(すんまへん)振動の原因はローターでは無かった様です。
静止推力はCD−ROMの方が出せる感じですが、7A程度に収まるのは小型機では嬉しいですね。
しばらくFeigaoで飛ばしてみることにします。
2004/12/07
その後
EDF50や40のインペラにアルミ製ハブを取り付けてテストしていました。ローターも40円素材基盤のローターを外側から包み込むように保持するハブを作り振動はかなり対策できました。
これをEDF40で再度テストしてみたのですが、CD-ROM化による振動というよりダクト内部でローターの投影面積がかなり無理をさせている感じがしました。
ここ一発のパワーはCD-ROMの方があるのですが、消費電流や推力の安定性を考えるとEDF40ではFeigao12ミリモーターの方が良いように思います。CD-ROMで飛ばす楽しみもありますが、極端にパワーを求めると(FeigaoでKv5300と同じ程度までは問題ありません)無理な部分も出てくる様です。
絶叫パワーでパワフルに垂直上昇するのは魅力ですが、Feigaoだとキューンという音でスムーズに飛ぶのも実際のフライトでは良い感じです。
(通常の工具で作れて、性能が安定しているという面を含めればFeigaoを使う方が良いでしょう)
この機体だとFeigao5800でも50%のパワーで普通のスタントはできます。(かえって暴れなくて飛ばしやすかったりします)フルパワーで垂直上昇させればどこまでも登っていきますが、途中で上方高速ロールをさせると速度は落ちます。
そこまで要求しては可愛そうかな・・ ですね。ロールレートの早さ、失速特性の良さ、しかも思いっきり速度を落とすこともできる、気持ち良い機体です。
高速な機体でロールレート早いのとかは一番苦手だったのですけど・・・ 楽しいです。
2004/12/14
ちょっと改装
主翼前縁を持ってフリスビーをトスするような感じで手投げしていましたが、ついスナップをきかせてしまい手投げで落としてしまう事が多発していました。
翼端を持ってもふにゃふにゃしていますし、ダクトの後側を持っても機首が下がってしまいます。
翼の裏面に何も無いのに少しこだわっていましたが、素直に持ち手を作りました。
1ミリ航空ベニヤの端に1ミリピアノ線を沿わせ両側からカーボンキュアシートで固めています。機体にカッターで切れ込みをいれスコッチの接着剤を塗って差し込んで完成。
2005/11/19