工房しろくま


小型電動飛行機の部屋



アルファモデル フォッケウルフTa183 フッケバイン
マークまだ貼ってないです。
貼りました
ダクト:アルファモデル
モーター:Hacker B20-22S
バッテリー:TP 2100mah 3celll
コントローラー:キャッスルクリエーション フェニックス25
受信機:シュルツェ アルファ440
サーボ:WAYPOINT W-084*2


アルファモデルのスチレン製ARF機です。当初サークロスさんで扱われていたのですがCH-46の製作時期と重なり後でと考えていたらリトルベランカさんで扱われる事になり300モーター版キットを入手しました。

この機体はRBCキットで480ダクトを使う物が出ていますがちょっと垣根が高かったです。大戦末期のドイツ軍の異様とも思えるデザインのジェット戦闘機です。実機の資料は詳しくありませんので割愛。戦後の黎明期の単発ジェット機に相当に影響を与えていた事は誰が見てもわかります。

キットそのものは他のアルファモデルの機体もそうですが非常に良く仕上がっています。フライングスタイロの機体よりも剛性感があり、表面も堅い感じです。
ARF機ですが、リンケージもできています。主翼を接合し尾翼を接着しダクトを加工してメカ積みして前後胴体を合わせれば完成します。
と・・・書くと簡単ですが、馬蹄形のピアノ線かんざしで主翼を接合するのがちょっと面倒です。(この程度で面倒と言っては怒られますけど)
接着は30分エポキシとスコッチのプラスチック用と発泡用瞬間があれば良いです。
リンケージがちょっと堅いような気もしましたが、フライトでは何も問題ありませんでした。



ダクトユニットは意外にもしっかりできています。ダクトケースはカーボン製でかなり強固です。胴体内装を前提にされていますのでインテークリップ等はありません。インペラは3枚ブレードでアルミ製ハブに3ミリビスで固定されます。
私はモーターを交換した機体のデモフライト映像で眼が釘付けになってしまいましたので、モーターは手持ちのHacker B20-22Sに交換しました。
300モーターからハブを抜きますが、シャフトにセレーションが入っているためそのままでは2ミリシャフトのモーターには使えません。簡単な構造ですのでハブを作っても良いのですが、穴を2.3ミリに拡大し永久固着のロックタイトで接着しました。
モーターはアルファ推奨のPJSだとダクトの内径にぴったりの様ですが、B20では外径が細いため300モーターと外径が同じになるようなスリーブを作ってやりモーターのセンター出しをしました。モーターの固定ネジの調整だけでは精度が苦しい場合もありそうです。
FRP板でモーターベアリングの外径とダクトの内径を合わせる様なガイド板を付くってやるのも良さそうです。

モーターからのケーブルはダクト後部の整流カバーの内部からダクトの外へ出ます。細いシリコンコードを使いましたが、飛行中の電流値は11A前後だと思われますので問題は無い様です。

コントローラーはフェニックス10ではちょっとしんどいためフェニックス25を使いました。

前後胴体の接合は、前部胴体に1ミリベニヤで接続板を4カ所接着し、後部胴体に2ミリタッピングビスが丁度通る大きさに加工したノイズレスパイプを発泡用瞬間で埋め込みタッピングビスでネジ止めしています。ビス穴の補強は必要です。
ダクト穴もありますし、接合面の精度はかなり高レベルです。



機体のセットは重心位置も胴体に成型されていますし、舵角も指示通りで良い様です。
エレボンはニュートラル位置で左右とも6ミリアップとなっていましたが、私の機体では飛行中にかなりのダウントリムが必要でした。
300モーターでゆっくり飛ばす(300でもけっこう軽快な速度が出るようです)場合にはこれで良いのかもしれませんが、パワーのあるモーターを使う場合はアップ量を少し減らした方が良いかもしれません。
基本的に無尾翼機と同じセッティングで、エレベーター動作を後部の水平尾翼でさせると考える構成の様です。
自作だとけっこうややこしそうですね。
小さな面積の水平尾翼ですが、縦安定は非常に安定しています。

EDF40で小さな機体を作ると面白そうですね。


フライト
年末の忙しい時期がやっと終わった日曜日にテストフライトにでかけました。製作時間もあまりとれず、けっこう時間かかってます。
バッテリーは飛行時間を優先してサンダーパワーの2100の3セルを使いました。重量的にはKAN950やHECELLの10セルあたりでも問題無い感じです。(冬季はこちらの方が安心かも)ピークで15Aまで行っていませんので十分でしょう。

胴体後部を持ってポイと手投げできます。当初かなり機首上げだったのですが、エルロン方向の補正は必要なく(ARF機は楽ですね)何事も無いように快音ですっ飛んで行きます。
ロール軸の安定性もあり、舵も正確に入ります。リンケージのガタが影響するかと思ってましたが、非常に座りが良いです。
推力はこの機体には文句無いレベルでしょう。普通にキューバンエイトできますし垂直にもそこそこ登ってくれます。
ただし・・・ ずんどうに下反角でT尾翼というシルエットは上空で姿勢が見づらい場合があります。RBCの480クラスですっ飛んでいるとちょっと怖いかなと思います。
リトルベランカさんのフライトでもコメントに失速からの回復にすこし癖があるとありました。垂直上昇をちょっと欲張りすぎてストールさせましたが、無尾翼機の様に簡単には復帰せず、通常の飛行機よりちょっと素直でない様な感じでした。変な姿勢になったときに姿勢が把握しずらいという面が大きい様です。あわてずに下向きに速度を稼げば問題なく復帰できます。
通常のフライトではけっこう粘りますので、問題は無いと思います。

ちょっと異様なシルエットで快音を放ちながらすっ飛んでいくのはちょっと快感です。
かっちり組上がり良く飛ぶ機体に感じました。

同一バンドの知人と電波が一瞬かぶりあわや・・・という事がありましたが、無事復帰し回収できました。

ちょっと大柄な感じもしますが、飛ばしやすさという面では良いサイズです。

2004/12/19


テスト2
エレベータートリムが気になりエレボンのアップ量を6ミリから4ミリに下げてみました。機体の構成からエレベーターが別個に付いた無尾翼機という感じですのでエレボンのアップ側オフセット無しでは縦安定が不足するような(どうかわかりませんが)気がします。

ちょっと風の強い日でしたが、相変わらず手投げは容易で簡単に上昇して行きます。ダクトは加速が悪いという要素は全くありません。
垂直に延々と上昇するパワーはありませんが、通常の演技には問題なくパワフルにすっ飛んで行きます。
どんよりした天候でしたので、ドイツ空軍機のカラーは非常に見えにくく姿勢はわかりづらいです。(そういうためのカラーリングですから)
着陸も今回は落ち着いて誘導でき足下に帰ってきました。
回収後にエレベーターをチェックするとほぼニュートラルトリムになっていました。重心位置が無尾翼機に近い位置ですのでエレボンアップとエレベータートリムのバランスは取れた様です。

これから転写マークを貼って水性半艶で仕上げようと思います。

2004/12/23


曇った日に姿勢が見にくいという点を除けば、非常に良く飛ぶ機体です。ハーフスロットルでポイと手投げをすればプロペラ機と変わらない感じで飛びますし、フルパワーでの上昇力は快感レベルです。
飛行中はあまり感じませんが、知人に撮影してもらったビデオでは機速もかなりあります。
ハーフスロットルでの水平飛行から機首を上げてフルパワーにすればけっこうな高度まで垂直上昇できますが、機速が落ちてくると真上を向いた姿勢ではエレベーターの効きが極端に落ちてきますから、あまり欲張った垂直上昇はさせない方が良いと思います。主翼の乱流に水平尾翼が入ってしまうためと思いますが、同様の理由で失速からの回復はある程度垂直降下させて速度が出てからの引き起こしの方が安全です。
失速癖が悪いというわけではありませんので機体の特性でしょう。エルロン2サーボでエレボン制御させてやるのも面白いかもしれません。

金属音を轟かせ?すっ飛んでいくシルエットはなかなか良い感じです。
できれば草地で飛ばしたいですね。
ノーマルモーターでもけっこう飛びそうな感触でした。
アルファモデルのこのシリーズでF86とかあると面白そうですね。

50%出力で普通に手投げです
 独特のシルエット
 傾きはすこし見づらいです
 アプローチ まだまだ伸びますけど・・
折出さん撮影のビデオから

2005/01/02