工房しろくま


小型電動飛行機の部屋



大陽工業 P-38ライトニング

モーター:50XC 双発 GWS3020ペラ
バッテリー:E-Tec 450mah 2cell
受信機:GWS NARO 6ch(72Mhz)
サーボ:ハイペリオン 4.5g *3
重量:152グラム


タイヨーのEPP双発機です。玩具店でしか見かけないジャンルなのでなかなか目にすることが無かったのですが、昨年発売されたF-16をトイザらスで散々見て悩んで、LR-1の安さにも心が動き(家内が 「買ったら?」というくらい安い)なんとか我慢していたのですが、jiroさんのHPからタイヨー零戦クラブのHPを見て、そこに出ていたトイザらス限定P−38で撃墜されてしまいました。

標準の2モーターでも風がなければけっこう面白そうなのですが、風があったり狭いエリアの場合は通常の動翼で制御する方が安心なため、マニアの方の掲示板書き込みをよく勉強して改装しました。
標準の2モーター無線機は戦車やマイクロボートで応用できそうです。


作ってみる (できてるんだけど・・・ 一度分解)

主翼はjiroさんのアイデアの通り、エルロン仕様のために上反角を減らします。
私はエンジン部分から外の翼を一度根本の主翼に対して垂直の角度でカットし、2ミリのカーボンロッドを主桁として埋め込み(カッターで溝切って表皮のすぐ内側に先を丸めたカーボンロッドを通していきます。一度穴を広げておいたら高粘度瞬間をロッドに塗って差し込み接着します)
翼端側の翼の根本は翼下面に対して垂直にカットし、副胴体を貫通する形で主桁を差し込みます。
主翼接着の前にエルロンを加工し、エルロンサーボの入る穴を副胴体へ加工しておきます。
エルロンヒンジは例によりインクジェット用OHPシートの表面をペーパーで荒らしたものを細く切り瞬間で貼って加工します。折癖をつけておけば通常のシートヒンジよりも軽く動きます。私が飛ばしている機体では接着不良による抜けはいまのところありません。
エルロンホーンは1ミリベニヤ。ロッドは0.8ミリピアノ線を銅銭巻いて半田付けのいつもの工法です。
サーボのリードもカッターの切れ目に押し込んでしまえば目立ちません。


モーターはごく普通に50XCを使いました。標準モーターがリチウムポリマー2セルに耐えられれば標準の組み合わせも面白そうです。
左モーターはダウンスラスト追加、右モーターはサイドスラストとダウンスラストを足してあります。 モーターは前面の上側だけビス止め。
プロペラアダプターは不細工ですが間に合わせの自作。エンルートの50XC用の方がまとまりは良さそうです。
この機体で4025ペラを使うとモーターの放熱処理と消費電流が厄介ですので、3020ペラか3030ペラで十分でしょう。
3020双発でリチウムポリマー2セルで回して3A程度でしたので、450mah2セルで十分まかなえます。


エレベーターサーボだけ律儀にサーボマウント作ってます。受信機はキャノピー裏側を切り抜いて埋め込み。モーターコントローラーはバッテリーハッチより更に前に穴を拡大して押し込んでます。(受信機から離そうという魂胆は 気は心レベル)
エレベーターロッドは2ミリのカーボン、両端へ0.8ミリピアノ線を木綿糸で縛り瞬間固定。胴体後部からのロッド出口は外径3ミリのノイズレスパイプを埋め込んでガイドにしています。


エレベーターは適当な位置でカットしOHPシートのヒンジです。水平尾翼は補強で2ミリカーボンロッドを埋め込んでます。
水平尾翼前端にガイドが付けられれば、細いノイズレスパイプを使ってフレキシブルロッドにしてやっても良いかもしれません。
副胴体からリンケージした方がすっきりしますが、エレベーターの中央で動作させた方がねじれないような気もします。

接着はスコッチのプラスチック用と瞬間を使いました。

2005/02/24


バッテリー載せて重心はやや前目くらいでした。主翼の迎角がけっこうありますので、飛ばしながら調整になります。
自重150グラムちょっとで仕上がりましたので、50XC単発でも飛びそうですが、一人前に双発の共鳴音がします。
無理させないでそこそこで遊ぶのが面白そうですね。

可愛いサイズです。 箱のままのフライングスタイロのP−38が泣いてしまいそうです。あちらは完成するとけっこう大きくなります。



テストフライト
土曜の午後から時間が空き、早速飛ばしに行きました。家を出るときには日も照っていて穏やかそうでしたが、フライトエリアに着いた頃には吹雪。
えーーー と立ちつくしながら知人のフレイヤ90のパワーに やっぱりエンジンの大きいの良いな(私は元々GPヘリがメインです)と思いながら風に横流しになる排気煙を見てました。
少し風も収まってきたので、せっかくだから直進でトリム合わせくらいしておこう・・・と取り出します。コントローラーの起動確認し、舵動作のチェックをして中スローでポイ。
あっけなく普通に飛んでいきました。エルロントリムが若干補正必要でしたが、エレベーターは主翼迎角がけっこうあるため、前縁25%程度の重心位置でもまだ頭上げ。少しダウントリムにしてだいたいのトリムは合いました。
上はけっこう吹いていたため、横風は風見鶏の様に風上へ機首を向けようとしますが、快調な共鳴音です。風が強いため向かい風では速度が伸びませんが水平からのループも問題無し。D/R大きいモードでロールの運動性見ても非常に快調で変な癖は出ません。背面のダウン舵もそんなに大きく打つ必要もなくすいすい飛びます。
なぁーんだ・・ ですけど、400クラスギヤダウンでどうしようかなという風の中をすいすい飛んでます。
遊び道具に徹するなら面白い物になりそうです。
着陸誘導は風に押されてあまり伸びませんでしたが、150グラムちょっとで上がっていれば重量増加による悪影響は無いでしょう。
パワー優先して大きなモーターに高電流バッテリーも面白いのですが、軽いに超した事はありません。
トイラジコンの割にやるやん・・ でした。上のシルエットはけっこう雰囲気あります。

プロペラアダプター作り直してGWSのゴムスピンナーつけてみよかな。
フライングスタイロのP−38の箱の写真見てると随分違うんですが、このサイズなら許せますね。

2005/02/26










2005 KOUBOU SIROKUMA