工房しろくま


小型電動飛行機の部屋



ラトルスネイク フォルクスプレーンマリンタイプ


モーター:GWS S2ギヤダウンユニット 3.5:1 GWS7060ペラ
バッテリー:E-Tec 450mah 2cell もしくは 700mah 2cell
受信機:双葉 R124F 4ch(72Mhz)
サーボ:双葉 MS-1 *2
重量:210グラム


ラトルスネイクから発売されているフォルクスプレーンの水上機仕様です。元々パークフライヤーとして定評のあった機体で、SIGさんなど水上機のベテランの方はオリジナルのフロートを付けて楽しまれている事もあったようですが、この機体は最初から正確にカットされたスチレンペーパー製のフロートが付属しています。



作ってみる

高精度にカットされた通常構造のバルサキットです。胴体後部は梯子組みになりますが、胴体上面が直線で構成されていますので定規で確認しながら瞬間で組んで行けば狂いは無いと思います。(私は少し胴体が下に捻れたため水平尾翼の取り付け角度を補正しました)
主翼は3本のバルサスパーにリブをはめ、前後縁材を接着します。矩形翼ですので、リブの何カ所かの直角を正確に出し、精度の高い定盤の上で組めば捻れることはありません。主翼中央部もプランク部分は一切ありませんがオラライトを貼って収縮によるねじれはありませんでした。
尾翼も同様に直角に気を付けながら組みます。

フロートはセメダインの発泡スチロール用接着剤とスコッチのプラスチック用を使い分けながら組みます。スチレンペーパーどうしは発泡スチロール用の方がシール性や柔軟性で良いように思えます。
合わせ面は接着剤硬化後にサンディングして仕上げます。
滑走面はオフィスデポの透明ガムテープ?を貼っておきました。
PET素材の補強板はスコッチを使います。

水中舵は説明書の指示どおり、胴体尾部から(補助フィンの下端からではなく)指定の高さで問題無い様でした。長すぎるとプレーニングに入った時に余分に接水してしまいます。タキシング時には少し機首を上げますのでハンドリングに問題はありません。

フィルムはオラライトを使いました。パーツにレーザーで番号が打ってありますが、これが透けて見えるのがちょっとご愛敬。

一応赤白で貼り分けました。フィルムの裏打ちを剥がし、ちょっと低めの温度で定盤の上でフィルムを貼り合わせてから機体に貼って行きます。

ヒンジはOKのシートヒンジを小さくカットしたもの。
リンケージはPEラインを使いました。胴体からの出口は外径1.5ミリのプラパイプを使ってます。

サーボベッドは1ミリ航空ベニヤで作り直しました。

防火壁とモーターマウントと主翼取り付け部内側はクリアラッカーを軽く塗っておきます。



モーターはGWSのIPSギヤダウンユニットのS2が手元にありましたので(ラトルスネイクさん推奨)これを使います。
付属のラジアルマウントにぴったり入りますが念のため抜け止めのピンを打っておきました。

バッテリーは胴体のバッテリーベットへマジックテープで止めますが、E-Tecの450mahリポでは少し軽かった様で、ベットの前の方に置いて重心が合いました。700ミリでも良いかもしれません。

モーターコントローラーはJetiの060タイプ(6A)を使いました。



テストフライト
水上機にはもう少し寒くなった11月、風が穏やかな日があり貯水池へテストにでかけました。
スイッチはありませんので送信機の電源を入れバッテリーのコネクターを接続し、その後主翼をゴム止めします。操縦席にスイッチがある方が良いかもしれません。
水に浮かんだところを撮影し、ラダーの効きを確認するためタキシングさせてみますが、風が穏やかなこともあり自由に旋回します。

風の方向を確認しちょっとアップを引きながらゆっくりパワーを上げていくと、何事も無かったかのようにハンプからプレーニングに入り3mちょっとの滑走で離水しました。
S2ユニットではパワーに余裕が・・との説明もありましたが、この機体には必要十分なパワーです。
強めの上反角のためラダーの効きも良く、ロール軸の操作性は全く問題ありません。
しっかりと浮きゆったりと飛ぶ機体です。
着水のアプローチも操作性は良好で、しっかりとステップで接水しプレーニングも維持します。
離着水が非常に綺麗です。
何回も何回も目の前で上げたり降ろしたりしましたが、離水は1/2以下のパワーでゆっくりさせた方が美しいです。着水は最スローで誘導しペラ空転で接水させればすぐに止まりますが、ちょっとパワーを残しておいた方が優雅に着水できます。

このフロートの性能あなどれません。
ステップから前の容量がけっこうあるため、パワー入れたときの機首下げがほとんど無いため、水面での取り回しも容易です。
このあえてパワーを最小限に抑えゆったりと離水させゆったりと着水させるのがなんとも楽しいです。
 エレベーター触らず最スローでタキシングの絵
パークフライヤーの典型の様な飛びで、小回りも効きますし速度も出すぎません。
フルパワーだとそれなりに上昇できますが、1/2以下でずっと飛ばしても何も問題ありませんし、この方が雰囲気あります。

休日のダムへ紅葉を見に来ていた人が「あ・・ 模型飛行機が飛んでる」と言っていたのが、まさにそういう飛びでした。

風があるとちょっと厳しいとは思いますが、風が強くなければセカンドプレーンにかなり良いと思います。
後ろの脚柱が取り外しできれば陸上機水上機兼用にできますが、これだけ飛べば水上機専用で良いかもしれませんね。

 パイロットはギロロ伍長にお願いしました 40ミリ玉 (最近こればっかり)


2005/11/20

翌日「紅葉綺麗だったからみんなでいかん?」と家族を誘い、家内にビデオ撮ってもらいました。

少し風がある中、700mahバッテリーで飛び回るの動画 WMV 3Mくらい
べた凪の方が航跡綺麗に出ますけど、けなげに飛んでます。

2005/11/23





ほとんど無風と言える状態で久しぶりにフライトをしてきました。
パワーは最小限ではありますが、この機体にはこれが丁度良いのかもしれません。
これでパワー不足を感じるような強さの風では楽しいフライトはできませんです。

穏やかな風の秋空で遊ぶ動画 wmv 10M程度

2006/11/04






KOUBOU SIROKUMA