工房しろくま
グライダーの部屋
Niki's RADINA DLG
受信機:クイック 6ch 40メガ> シュルツェ アルファ840 >Berg 7P
サーボ:Waypoint 060*4 > GWS PICO-STD*2 PICO-BB*2 へ変更
電源:320mahNi-Mh 4.8V > リポ200mah2cell (5V1Aレギュレーター)
バルサシャーレ翼のDLG機として定評のあるNiki RADINA です。
300グラムクラスの機体は本気で投げていると手首を痛めるよ・・とか聞いていたのですが、身体を痛めるほど投げられるわけでもないし、グライダーとして非常に美しい形状に惚れてしまい入手致しました。
知人の大阪の黒川さんの紹介で宝塚のMS-Beeさんで購入です。
購入前に加納さんのHPでいろいろ勉強したり、地元のグライダーの人(後で聞いたら大半の人がラディナ持ってました)にいろいろ教わっていましたが、巨大な段ボール箱に入っていたのは主翼と胴体ポッドとテールブームと尾翼だけでした。
これはちと大変・・としばらく眺めていたのですが、作業に入ると恐ろしいくらい高精度に仕上がっており、気持ちよく組み上がりました。
サーボはWaypoint の060を使いました。サーボベッドは1ミリ航空ベニヤの表面をカーボンキュアシートで補強しています。ベニヤのままでも問題は無いようです。ごく標準的なレイアウトです。機首部にEPPブロックを詰め追突時にバッテリーが受ける衝撃を抑えて?います。
テールブームはいろいろな方の例を参考に70ミリカットしています。
水平は上下面にカーボンキュアシートを補強で貼り、マウントに爪楊枝を貫通させ固定。マウントはテールブームに接着後マイクログラスを巻いて剥がれ止めにしています。
垂直はテールブームに割りを入れ、両面をカーボンキュアシートで補強した後にブームに接着、ブームの上からマイクログラスを貼り補強しています。
垂直尾翼は何度かの着陸で横に力がかかり折れ目が入ったためカーボンシートで補強しました。
尾ソリは0.8ミリカーボン板で小さな物を付けています。
エレベーター・ラダー・エルロンの各ホーンは1ミリ航空ベニヤから切り出し、両面をカーボンキュアシートで補強しています。
(これは航空ベニヤにマイクログラスでも良いかもしれません。
DLG用ペグは加納さんの推奨例にある位置に取り付けています。ペグの穴周辺にマイクロバルーンを混ぜたエポキシをかなり多めに入れ補強しています。(ここが足りないとランチで破損するようです)直径30ミリ位?でしょうか) ペグは4ミリカーボンパイプ。
受信機のアンテナは当初テールブームに巻き付けていましたが、今は垂直尾翼へゴムで貼っています。
主翼の取り付けは3ミリの6角ビス後ろと前側のノックピンです。
製作と調整に関しては加納さんのHPに大変詳しく書かれていますので、そちらを参考にされて下さい。
加納さんのHP (勝手にリンクしすみません)
私の機体こちらで送ってもらいました
モデルショップ BEE さん
こちらでも購入できます。
RC-Sailplane.com
投げてみる
スナッピーと比べるとペグを持って構えた時にかなり大きいです。知人のAさんに聞いたようにランチ時のラダーオフセットは不要。50%位でサーマルヒットするよと聞いていたのですが、それはなかなかいきません。
ランチ時のオフセットミキシングでフラップアップ、フラップトリムを送信機左肩のスイッチで3ポジション設定し、走る・ノーマル・滞空で分けていますが、左肩奥のスイッチでランチポジション、投げてそれを解除してフラップを滞空モード、となかなか煩雑です。
旋回はスナッピーの様な小回りはできません。エルロンもかなり鈍感な様で、ラダー主体の旋回になります。スナッピーのつもりで回り込ませると翼端失速を起こしますが、グライドの伸びとサーマル入った時の浮きは格段に良いです。
重心位置の設定にはけっこう敏感な感じでいろいろ調整中です。
身体がスナッピーに慣れているもので、なかなか高くは上がりません。といいますか、本人のイメージほど身体が動いておらず、未だに力の入れ加減が慣れません。たまに風切り音を出して上がってくれますが、現在特訓中。
上に上がったときのシルエットは美しい機体です。
サーマルで少しでも浮くとトンビが鳴きながら寄ってきます。人の機体をけっこう見てます。
これだけ日差しが強いと地上で鳴いてたりしますので、あまりあてにはなりません。サーマルで飛ぶことに関してはトンビの方が遙かに上です。
そりゃ顔で空気の温度感じられるし、指先でサーマルわかるんだから・・とは思いますけど。
主翼カバー
工房しろくま別館のスタッフにキルティング生地で主翼カバーを製作依頼したところ、この様なものが完成しました。(あっという間に作ってくれました)
前縁後縁はカーボンで補強してありますが、表面は傷つきやすいため袋に入れておけば他の機体の主翼も傷みません。
大満足(^∞^)
手芸材料屋さんは模型店とか日曜大工店と違う面白い物が山盛りで楽しいです。家内と一緒だと平気ですが、おっさん一人で出撃するにはちょっと勇気必要なのが難点。
2004/07/21
重心位置を現場でいろいろ合わせていたのですが、標準値とされる主翼中央部前縁から68ミリあたりに出した(以前は少し後ろ)グライドの伸びが格段に良くなりサーマルでの浮きも良くなってきました。
知人が撮ってくれたランチ時の不細工な映像と加納さんのHPに掲載されている映像をしっかり(悲しい笑いで見ながら)比較すると、足は踏ん張って無いわ顔は先に前を向いて腰は回っていないわ、というのが主な原因の様でした。
変に走らず、機体を持っていない側の方を中心に回るように(大きな円で)しっかり回すとちょっとだけましなランチになってきました。
スナッピーよりもっと大きく回さないとついて回らないみたいですね。
重心位置適正化で走りやすくなり舵も効くようになり滑空も伸びるのでキャッチもしやすくなりました。
あとは練習練習。
2004/07/22
撮影 津田さん 感謝
上に上がるとシルエットきれいな機体です。大きなサーマルで走り始めると浮きが格段に良いです。
フラップ上げてつっこませると独特の音がします。
エルロンの不具合はリンケージの問題のようでした。ランチはまだ私の身体に大問題・・・
2004/07/29
せっせと上級者の方のランチやビデオを見ては練習してますが、なかなか自分の身体は思うように動きません。
私が精一杯がんばって知人のスナッピーと同程度にしか上がりませんが・・ 仕方ないですね。
以前から時々エルロンに変な舵が入るのが気になっていました。スキー場の送電線などのノイズは完璧に拾ってます。
アンテナの取り回し(知人に言われてテールブームに沿わせましたが)も影響があるかと思うのですが、阿蘇観光牧場飛行場でのフライトで、あの広い場所でよりによって隅っこの柵の鉄棒にわざわざ主翼を当ててしまい修理のついでに受信機も載せ替えました。
手持ちのシュルツェアルファ840です。FMですがグライダーでの使用は信頼しています。
運搬時に尾翼の角を痛める事が多く、補強もだいぶ増えてきました。
もう一機組んでもいいかなと思ってます。サーボは外国ではGWSのPICO−STDを使っている例もありますので、こちらの方がすこしニュートラル精度高い様な気がしてます。(私のはエルロンサーボが時々ニュートラルずれます)
尾翼も最初からバルサで作ってしまうのも良いのかもしれませんね。
操縦性の良い高性能な機体もいろいろあるようですが、ラディナDLGのシルエットはけっこう気に入ってます。
2005/05/23
ランチ時にバリバリ・・という音が出るようになり胴体のクラック?と思ってましたが、良く見ると主翼の前縁の上下合わせ面に割れが入っておりました。
最初の頃にハンドキャッチをあわてて主翼を掴んでしまった事があったのですが、これと最近の激突が原因でクラックが入っていたようです。
瞬間を流して問題なく修理できましたが、グライダーの知人に教えてもらうとそれでええよ・・・との事。予備機いっぱい持ってる人もいるようです。
受信機をシュルツェに交換してなんとなく舵が良く入るようになった?ような気がしてます。それほど距離が離れるわけではないのですが、ノイズに弱い受信機では無動力の機体とはいえ誤動作が多かったのかもしれません。
WAYPOINTの私が使っている物の頃の060は時々ニュートラルがずれます。150でもありましたが、このあたりは圧倒的に安定しているGWSの方が安心かもしれません。
(小型の電動ヘリでこのあたりの違いは痛いほどわかりました。060が悪いというわけではありませんが、ニュートラル精度を要求されるジャンルではピコの方が良いような気がします)
フラップの継ぎ目の溝はOHPシートに両面テープを貼ってカバーしました。私のレベルでは違いはでませんけど気は心です。
久しぶりに軽くランチしてみると、よたよたっと上がって行った割に一発目でサーマルに入り、あれよあれよと上がっていきました。
ランチ時に回ることばかり考えすぎてしまい、リリースのあたりが怪しくなっていたのが最大の原因だったようです。
目一杯回ってリリース時に乱れるより、ゆっくり回して正確にリリースするほうが(あたりまえですけど)良いみたいですね。
回転中に主翼が遅れてくる事ばかりきにしてましたが、遅れた状態で回してリリース時に無理な力が加わらない状態で真っ直ぐ離した方が良いようです。
そろそろ次の機体を・・と思ってますが、滑空中のシルエットは美しいです。
2005/07/25
垂直尾翼変更
機体に慣れない頃に垂直を破損し、カーボン補強でごまかしていたのですが、運搬中の破損でラダーを何度か痛めたためバルサで作り直しました。
瞬間固定だったためグルーバスターで分離できました。
3ミリバルサ組みでカーボン補強を入れていますが、もう少し細いフレームでも良かった様です。垂直安定板の面積はノーマルとほぼ同じ、ラダー面積は少し拡大しています。
ラダー側も肉抜きした方が良かったですね・・・
パイプに入る面はカーボンキュアシートで補強し、パイプの上から糸で縛って固定しました。
下側はカーボンスキッドの代わりに端面に沿って0.6ミリピアノ線でガードしました。
純正よりすこし重くなったため機首にウェイト追加、ひたすら重くなってゆきます。
2005/09/15
以前から気になっていたWaypoint 060サーボのニュートラルずれの問題をクリアするため、サーボを手持ちのGWSのピコへ載せ替えました。
カタログ値ではトルクもスピードも劣るのですが、海外でのラディナDLGの作例を見るとシンプロップやグラウプナーのOEMでピコが使われている例が多く、問題ないと判断しました。
手持ちを探すとPICO-STDが2個 PICO-BBが2個見つかりましたので、エルロン用にPICO-BBを使い他をSTDにしました。
サーボの取り付けピッチや外寸はほぼ同じですので、ゴムグロメットのはと目を使わず、060で使っていたビスを使うことでそのまま載せ替えできます。
実際に飛ばしてみますと、何故か操縦性が向上しました。060はモーターの能力ではなくギヤで速度を上げている気配があります。実際のフライトではGWSのピコの方が安心して使えるようです。
別に060が欠陥品というわけではなく、他の機体ではニュートラルずれも無く使えている場合があるのですが、個人的には信頼性は6グラムサーボの中ではGWSのピコの方が圧倒的に高く感じています。
送信機での設定で、フラップは標準と滞空とダイブモード(滅多に使いませんが)を左肩手前の3Pスイッチで切り替えていますが、滞空モードでのフラップ下げ幅を送信機のボリュームで飛行中に変更できるように変えて飛ばしています。(気象状況によって気持ち変えます)
ランチモードは左肩奥の2Pスイッチを使っていますが、これも別ボリュームで上げ幅をアジャストしています。以前はミキシング設定画面をいちいち呼び出して変更していましたが、この方が手早いです。
正確に飛ばせないため・・現場での現物合わせ仕様ですけど・・・。
エアブレーキは使っていませんでしたが、エアブレーキをフラップ下げで使い抵抗を増やして速度を落とし高度を下げる目的で使うと高度処理が少し楽になります。
機体を回すことばかりに気が行ってまともにリリースできない事が多かったのですが、しっかり助走して普通にくるっと回って正確にリリースすると意外に真っ直ぐ上がって行きます。気負いすぎると回転速度が上がりすぎて機体が追従しない事が多いような気がしてます。ランチペグを握りすぎないのも効果ありです。
2005/10/27
送信機(双葉FF9ヘリ用)の設定をアクロ機モードからグライダーモードでの設定に変更しました。今まではフライトモード(ノーマルに加えてランチ・サーマル・スピード)をそれぞれプログラムミキシングで設定していましたが、グライダーモード(フラップ1サーボ)で設定する事で、ノーマルモードとスピードモード(実際にはランチモードで使います)とサーマルモードの3モードの設定に変えました。この事でノーマルモードでのトリムを基準に各モード(フラップ角)でのエレベーターとエルロンのトリムオフセットが使えますのでより飛ばしやすくなりました。
ほんとは最初からこうするべきだったのですが、気づかなかったのです。
こうすることでエアブレーキモードのスイッチ位置が変わり、さらに他のグライダー用にJRのPCM9X2を導入したためさらにコンディションとエアブレーキのスイッチ位置で迷う事になりましたが、ランチ後にランチモード解除からサーマルモードへの移行が円滑になりました。
説明書はしっかりと読みましょう (ノ ̄∞ ̄)ノ
ランチは小さな無尾翼DLGグライダーのAlulaで回らないでバックスイングしてからテニスの素振りの様にフォロースルーで投げる事を体験した事で、フルサイズのDLG機でもやたらとくるくる回るのではなく、リリース手前90度位の位置から加速し正確に振り抜く事を意識するようになってからランチ方向が安定し無理な力を入れない割りに高度が(そこそこ)取れる様になりました。
腰から下はランチ開始からリリースまで1回転してますが、腰から上は普通にバックスイングしてから振り抜いている(言葉で書くと良くわかりませんけど)に過ぎないのです。
わたっかようなわからないような・・・ (ーー;)
ベテランの方の半分も上がりませんが、ランチ方向と角度が安定してくれたので、滑空に入るまでのフラップとエレベーターの操作に無理が無く、無駄な高度損失が減った(無くなったとは言いません)ので滞空時間は延びてくれました。
まだまだ練習練習。(おかげさんでブラスターは最初から普通に飛んでくれてます)
2007/04/22
他のグライダーでJRのPCM9X2を使っているため、ラディナもJRの送信機での設定に変更しました。
これに伴い受信機をBergの7chに変更しました。知人も良く使っていますが、クリスタルのぐらつきをシリコン充填で抑えてやれば非常に安心して使える受信機です。
(受信機の良い悪いはユーザーさんのレベルによって感想はまちまちだと思います)クリスタルが小型な事は少し不利ですが、回路設計は信頼性高いです。
しばらくブラスターをメインに飛ばしていたので300mahのニッケル水素バッテリーが終わっていました。このサイズの入手が少し難しくなってきてますので、リポ1セルでの駆動(2サーボ機ならBregの4ch受信機との組み合わせでトラブル無く使えています)も考えましたが4サーボでは少し心配な事、容量の大きなものはそこそこ搭載スペースが必要なため断念。
手持ちに200mahの2セルパックがありましたので、レギュレーターを使って2セル駆動にしました。
当初市販品のレギュレーターをテストしていたのですが、中国製の簡素な物だったせいか、ノイズが大変にひどく(スイッチングレギュレーター)誤動作を連発し、これは断念。
1A程度の供給なら通常の3端子レギュレーターで5Vが普通に使えるようなので、回路を探し電気パーツ屋さんで部品を購入しレギュレーターを作ってみました。
電源が7.4Vなので減圧にそれほど発熱もなく、ノイズの問題も出ず安心して使えるものができました。
自作しても安価にできますが、三和のパーツで自動車用のレギュレーターが同じようなものだと製作後に知りました。
30分以上飛ばして70mah程度の消費だったので、安心して使えます。
現時点ではラディナDLGは旧式と言えますが、手に馴染んだ機体ですし遊びでDLG機を飛ばすには十分な性能です。
ブラスターはまだ400mahのニッケル水素を使っていますが、今後はリポ2セルにレギュレーターの組み合わせがよさそうです。
目一杯飛ばし込んでいるわけではありませんが、修理・改造しながら5年間楽しく飛んでます。
ソフィア2も入手しましたが、それぞれの良さがあるようです。
春先から夏前はハンドランチ最高です。
2009/05/08
Koubou Sirokuma