工房しろくま


グライダーの部屋


QRPスナッピー 中村さん式SAL仕様

重量:186グラム
サーボ:GWS PICOstd *2
受信機:JETI REX−4 (MSホーネット用だったもの)
電源:120mah*4


熊本の中村さん(KANAMEさん)のSAL仕様スナッピー改のフライトを拝見して、買って置いていたスナッピーの製作意欲がむらむら?と沸き、現場であれこれ教えて頂いて見よう見まねで作った機体です。
中村さん式にカーボンパイプでテールブームを作ったのですが、ヘリのテールサポートの廃材?を使ったため、妙に尻尾が重くなってしまい、相対的に機首が長くなってしまいました。
(ちゃんとしたカーボンパイプを使った方がいいですね)(K&Sのカーボンリンケージロッドなら軽いのかも)
中村さんの機体はすばらしいアイデアでサーボが収まっていますが、これは普通にサーボは胴体についてます。

主翼と尾翼はスナッピーのキットそのままです。SAL化のために航空ベニヤとバルサでペグのマウントを作り、マイクログラステープを高粘度瞬間で貼って補強しています。
ペグは手元にあった3ミリのカーボンシャフトを使いました。(もう少し太い方がいいですね)
内翼と外翼の接合部はカーボンロービングを平らにしごいて瞬間で貼ってあります。
外翼の底面に圧縮方向の力が入るよ・・とのアドバイスで3*3バルサを下面プランク部へリブ1間隔入れてあります。
前縁部のグラス加工は最後まで迷ったのですが、エポキシグラッシングの練習も兼ねて貼ってみました。(重くなりました)
ヒロボーが輸入販売しているZ−POXYの表面加工用の低粘度のものです。
この寒い時期、冬季用のポリエステルレジンを使ってもいいのですが、強烈な匂いがありますし、かといって暖房効いた部屋の中でというわけにもいきません。エポキシはほとんどにおいません。こっちの方がいいかも。
東急ハンズなどでエポキシ樹脂も入手できますが、少量の作業ならZ−POXYの方が簡単です。
使用済みテレホンカードでしごきながら貼っていきます。硬化したら余分な所を切り取り、一晩寝かせてサンディング。

パラフィン無しのポリエステルレジンなら硬化後の研磨も難しくないのですが(普通に模型用で出ているものはほとんどパラフィンが入っています)Z−POXYもそこそこ硬くなりますので、場所によっては良いかもしれません。

フィルム貼り後に捻り下げを付けようと・・・ したのですが、それくらいでは捻れない程剛性は上がってます。
(外翼のプランクの段階で下駄をかませて捻り下げが付いた状態で上面プランクをする方がいいかもしれません)(無くてもいいですけど)


テールパイプはヒロボーのSSTイーグルのテールサポートだった・・ものです。(ちょっと重かった様です)
垂直尾翼は下側に伸ばした分高さを少し抑えました。ラダーの下部はこんなに切り上げない方が良かったかもしれません。
垂直尾翼の取り付けは、2ミリのカーボンロッドを補強に使ってあります。(重量増えますが垂直が出しやすくなります)
SALで垂直尾翼にかかる負担を減らす効果が・・ ちゃんと作ればあるようなのですが、これだとどうでしょ?

リンケージはいろいろな方のHPで定評のあるPEラインの3号を使いました。ロッドより精度高いですね。
こんなに使いやすいワイヤーとは知りませんでした。(普段釣り具屋さんには行かないもので・・・)
ヒンジはOHPフィルムです。

SAL仕様スナッピーのノウハウは、以下のHPに満載です。

中村さんのスナッピー改SAL仕様 師匠(^∞^)/



フライト
重心位置設定などは純正?スナッピーのままです。当初はバラストを足し前目の重心にしていたのですが、平地でのフライトには向かないようで(スロープだとこの方が速度が出て良いかも)バラストを降ろしスパー位置あたりに設定しました。

非常に旋回性の良い中村さんのオリジナルにはほど遠く、重量も純正と大差ありません。
それでも現行世代のハンドランチは一回り大きなロッキーと大差ない飛びをします。

肝心のSALですが・・・
見よう見まねで くるくる。中村さんに教わった方法でランチ時のラダー補正を入れます。ミキシング量の調整でだいぶ真っ直ぐ上がるようになったのですが、リリース時の方向がまちまちで最初はどっち行くか機体に聞いてね・・でした。

漠然とくるくるまわるのでは無く、ステップを踏むように回すと、リリースの方向が安定するようで2日目に割と思う方向へ出ていく様になりました。人が投げているのを見るのと、自分でやるのは別世界です。
ラダー補正の解除、上昇終わりのダウンのタイミング、(自分の運動神経も・・・)まだまだ先は長い様です。

それでもロッキーなどを渾身の力で「でぇっぇぇい!」と投げる程度なら、くるん・・で上がって行きます。
運動不足がたたり、腰が痛くなったり足先が痛くなったりしましたが・・ 面白いですよ。
浮きの良さ、旋回性はなかなか良好でした。

お天気の良い午前中に(たいてい仕事してるわけですが・・)飛ばしまくってみたいものです。
楽しい機体ですよ。

2002/11/17


その後
午前中から飛ばしに行く事が出来、多少の風はあったのですが、2時間ほど投げまくって?いる間に3回ほどサーマルをつかんで上がっていきました。
通常ランチと同等かそれ以上の高さに上がる・・というのは低空でサーマルを拾わないといけない機体ではかなり有利です。
上手な方なら小さな上昇風をうまく捕まえられるのですが、私にはまだ遠い話。
手で投げた機体がどんどん上がって行くのは非常に幸せな時間です。

遊びすぎて、受信機バッテリーが空になってしまい、チェックを忘れて投げたために小破。帰宅後即復活。

なかなか楽しい健康器具の完成です。
良く飛んだ\(^◇^)/と思っていたのですが、後で中村さんのランチのビデオを見ると比較にならないくらい上がってますね・・・。
あとは投げ方を練習するのみ。

2002/11/19

バッテリー切れの経験から、バッテリーチェッカーを探していたところ、ウシオ電機の発光ダイオード1つの物を見つけました。
ボルトスパイでも良かったのですが、この方が搭載が楽です。ちょっと重く?はなりますが付けておくと安心です。

FMS用データ

熊本の中村さん(KANAMEさん)が私のスナッピーのFMS用データを作ってくれました。 中村さんに重ねて感謝(^∞^)/
良かったら遊んでやって下さい。

中村さんの FMS(フライング・モデル・シミュレーター)機体データ のページ

もちろん中村さんの本家スナッピー改のデータもあります。
楽しんでくださいね。

2002/12/05

その後の変更
 
機首部を30ミリほど短縮しました。バッテリーの搭載位置は変わりません。テールヘビー?を考慮して長めの機首にしていたのですが、バルサの頭が多少長くとも重心位置にはほとんど影響はない事が判明。
前部の側面積が減った効果で、旋回性がやや向上。
スイッチの後ろはウシオの機体搭載型バッテリーチェッカーのLEDです。
年末に身体がなまっていたときの投げ上げで地面に突き刺さってしまい尾翼を破損しましたが、現場で補修。その時に水平尾翼の角度がすれたのですが、これも修正です。

普段のフライトエリアは平日はエンジン機は飛ばせないのですが、ハンドランチなら飛ばせます。
指先が痛くなるほど荷重かけたランチもたまに成功します。
もっと高性能な機体もいろいろあるのですが、河川敷の小さなサーマルを探すにはけっこう良い機体だと思います。

2003/02/05


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