カ
ワサキ KLX125
購入までのいきさつ・・・
発売直後から気になっていました。やっぱり原付2種は面白い。
とはいえ、林道やら川へ遊びに行く機会も減り、グループでのロード主体のツーリングくらいしか遠くに行かなくなってDR400も手放してしまいました。
そんなある日 いつもお世話になっているライダースショップ広島(寺町本店)(広瀬北町にあっても寺町本店)の社長の奥さんから
「S君 VTRもっとったよねぇ 手放す気ある?」 のお誘いに
ちょうどR100がイグニッション変更で非常に健康になっていて VTRに乗る機会が少なくなった事やら、同業者ツーリングで山部せんかいなという話もあって
250のデュアルパーパスの中古を物色している時でありました。
お店にDR250の古いのやらTW220があって、また乗ってみようかと思っていた矢先、修理で入っていたお客さんのKLX125にまたがらせてもらい
ラージホイルのミニモトそのもので、どストライクでありました。
KSR80は2ストでチェンジが長距離だと辛くなったり前転事故やったりで手放したのですが、KSR110も考え中の間に絶版。XR100モタードも魅力でし
たがタイヤ外径の小ささはオフ車とはいえず断念してたのです。
新車だとちとコストかかりますので、相談してたら中古(といっても走行200ちょいの展示試乗車)がみつかり、浮いた予算でリム組み替えと強化ステップを約束
してもらい、追い金もおつりも無しでVTRと入れ替えとなりました。
とりあえずインプレ
4サイクル125のオフは実は初めて。排ガス規制だ騒音規制だの後のインジェクション仕様なんでパワーはたいしたこと無いと最初から思ってましたが、これが意
外にがんばります。
CRM80をがんがんに回してた様には走りませんが、あれはリッター15キロのオートバイ。4ストミニバイクと思えばトルクも意外にあり、インジェクションの
恩恵でどんな状態でも適正燃焼。
サンドは苦手そうなんですが、これが車体が軽くラージホイルという事で意外にするする前に出ます。
4輪なんか遠慮無くぶち抜ける様なパワーではありませんが、遊び道具ならこれで良し。
車体剛性も問題無く、決して軽くはない私が乗っても全然問題無し。
大きなジャンプを飛ぶわけではないので、足はこれくらいがちょうど。車体のコンパクトさと軽さは武器です。
シートは30分で尾てい骨が麻痺してたDR400のノーマルシートと比べれば1時間くらいはそこそこ我慢できるので○。
ノーマルマフラーでとことこ走らせると、満タンで200楽勝な燃費、田舎の家の庭先走っても郵便カブ程度の排気音ならストレスありません。
VTR1000より足長いのは なかなか良いのです。
DRだと降りてみるのに躊躇していた所も、125なら遠慮無く降りれますし、上がれなくなってもなんとか引き上げられます。
しかも、車検無し、任意保険は4輪のファミリーバイク特約で良いので維持費は楽勝。
なかなかよろしいです。高性能でパワーがあれば楽しいですが、そうじゃなかったら楽しくないかというとオフ車は楽しいのです。
おもしろい!
リムは本来鉄リムなら強度不足という事は無いはず(重いだけ)ですが、タイ製という事で品質の問題もあるのでしょう。
ステッププレートも品質と強度の問題。
左グリップは当初接着不良でぐるぐる回り始めましたが、そんな物は接着すれば済む話。
キャリアは社外でいろいろありますが、テールバックを外さないといけないので考慮中。
フェンダーレスは格好良いですが、背中で泥かぶるので嫌。後輪に巻き込むようなジャンプはしないはずなので、これで良し。
ほとんどのメーカーがナンバー付きの国内販売のオフ車を消して行く中で、125の4サイクルを作って売ってくれるカワサキはすごいのです。
私にとっては KR250 KDX200SR KSR80 に続くカワサキ車。KR以外全部オフ、しかも今回が初の4サイクルであります。
50前のおっさんが、山やら川に散歩の足として使うには最高です。
少々手直し
KLX125の部品は意外にいろいろ出てるようで、ぽちぽち集めては組んでます。
簡単なナックルガードがありましたので、装着。バーエンドからがっちり守るものではありませんが、レバーが接触するまえに1クッションあるだけでも効果は期待
できます。
スイッチボックスなどに思ったほど干渉することもなく装着。防風効果はほとんどありません。
やはり必要だろうという事でアルミ製アンダーガード装着 ドレンボルトの作業で少し干渉するため邪魔な部分はカットしました。オイル交換でいちいち取り外しは
面倒です。
スパイラルから気持ちシート高が高くなる(厚い)シートがありました。シートベースのみ純正を使い、ウレタン交換と表皮張り替え作業。
寒い時期の作業でしたのでタッカーの刃がなかなか入らずちと難儀しました。座面の幅が少し広くなるので、大柄な方にはけっこう良い感じです。
ただし座面はかなり硬め。ノーマルのウレタンと表皮が余りましたが、残念ながらシートベースのみのパーツ販売は無い様です。
以前購入し、取付をためらっていたラフアンドロードのアルミ製キャリア装着。これを付けるとシートバックを外さねばならず、工具の取付場所がありません。
以前はこのキャリア用の工具ボックスがあったと思うのですが、現在はカタログ記載無し。キャリアの隙間に工具だけ納めマジックテープのバンドで固定しました。
つっこんだ時に後ろから引っ張る所が無かったので、そういう事でもキャリアがあると便利です。
冬場に少し乗らない期間があり、その間にバッテリーが放電。充電して問題は無かったのですが、ついでにSHORAIのLi-FePoバッテリーに交換。
先に仕事スクーター(初期のフォーサイト250)で交換し好結果が出ているのでKLXも載せ替え。
重量はかなり軽くなります。低温時の電流低下はこのクラスではあまり感じられません。
4サイクル単気筒のオフ車ですが、インジェクションのため、シート下やサイドカバー内は意外にあれこれ電装品が詰まってます。
端子の間に見えるグレーのカバーを外すと、バランス端子(JST-XH系)があります。容量やバランスチェックはここから。
こういうことをしても遊べます。
スリムで軽量なミニモトですが、フレームは意外に強靱で、振られにくい車です。トルクは薄いですが、タイヤなりにするすると前に進み、なかなかやります。
満タン200キロは心強いですし、ノーマルマフラーは静粛。
やっぱりよくできております。
2013/02
地元の同業者2輪同好会で原付2種ツーリングが面白く、KLXに乗ってみた知人はDトラッカーを購入。
普段は大型も乗りますが、小さく非力だと面白くないという事は無いのです。
シートの件は、2013年モデルあたりからシート形状が変更され、交換後は私のように大きく重いのが乗ってもシートの傷みは全く感じなくなりました。(長時間
のライ ディングでシートがという方は試す価値ありです)
ハンドルバーはあれこれ試しましたが、ZETAの専用が公道仕様でスイッチボックス使う場合には無難です。
純正より高さはありますが、私の体格ではまだ低く、19ミリのスペーサーかませてます。
Dトラッカーの友人があれこれいじるのにつられ、リアフェンダーレスにしました。純正フェンダーかなり重いのです。
これに付随し、テールランプはLED化(ウインカーは純正のままです)マフラーも純正嫌いでは無いのですが、デルタのバレル4S(静かな方)に変更し(音量は
台湾とかタイ製の125の4サイクルレベル)見た目もよくなりかなり軽くなりました。
乗り手は重くても車体軽いに超した事ありません。
オフで非力ではと言われますが、空冷125の4サイクルなのでこんなもんです。パワー無い割にするする進むのもオフでけっこう扱いやすいですし、目一杯回せば
それなりには走ります。
125なのでそういう乗り方をするオートバイです。パワーそこそこなので、純正タイヤでも無駄に地面掘らずに進みます。
フレームの硬さはけっこう大きなメリット。脚もそれほど悪くなく荒れた場所でも意外に振られずに前に出ます。快適。
高速使わないツーリングなら、どこまでも行けそうな気にさせますし、行けます。
公道用タイヤの選択肢が限られますが、大した問題ではありません。
2018年6月の改装
買い物に川原遊びに原2ツーリングにと大活躍でしたが、少し手を入れました。
- ステップ位置をホルダーひっくり返しKLX140と似たような位置に後退。
- これに伴いチェンジレバーを切断しフライス加工の後ボルトと金属用接着剤との併用で短縮化。(セロー用ペダルの流用なども出来るようですがリンク部が
干渉するため現在の仕様になりました)
- ブレーキペダルは切断しペダル部分をステップ後退分だけ後ろにボルト止め。レバー比変わりますが、慣れました。
- フロントフォークスプリングをDRCの強化タイプから、KLX125後期用のスプリング長の長いDRC強化に変更し、スペーサーは除去。フォークオイ
ルは他で具合良かった広島高潤のを使っています。
- リヤサスはKLX140用のフルアジャスタブルの入手をあきらめ、それより安価だったタイ製オーリンズに交換。これでも十分働きます。
- チェーンガード装備。
- スプロケットを13:49に変更。グループツーリングだと少し厳しいので、その時はフロント14に交換。
- ステップホルダーの向き換えに伴い、リコールだったスタンド部の補強プレートを除去。というか外さないとステップホルダーの切削代が大きかったという
のが理由。乗ったままスタンドに荷重かけないなら問題無いはずです。
- サイドスタンドスイッチのキャンセル。スタンドが暴れてエンストの防止。転倒センサーはそのままです。
- ハンドガードを今時の物に変更、同時にレバーもショートタイプに変更。あくまでも立ちゴケでの破損防止。
- タイヤはダンロップのD605のままですがリヤに樹脂製のビードストッパーを付けました。
- エアクリーナーボックスのインテークは世間に習い大きいものに交換。
- ハンドルアップスペーサーを28ミリに変更。
- デルタのエキパイが丸出しだったものをZETAのカーボン製ガードで火傷防止。
元々フレームがそこそこ頑丈で脚が素直に動く車でしたが、リヤサスがしっかり粘る様になり舗装路も未舗装路もガレ場も大変素直になりました。前後のバランス
も悪くないようで、パワーが増えたわけでもないですしタイヤは19/16のままですのでそれほどグリップもせずガレ場の上りは応援したくなるくらいですが、ミ
ニトレールとしてええ具合になりました。排ガス対策だなんだとパワーは落ちていますが、根性で開けていかないと、フレームや脚がよれてふらつくといったことも
ありません。
もう少しパワーは欲しいですが、タフな空冷で焼け気味でエンストしても一発で再始動できますし、燃費はインテークダクト拡大で上が回るようになり少し悪化し
ましたが、それでも150キロはランプも点かず楽勝です。2バルブヘッドも自分で調整するには楽ですし、50半ばのメタボなおっさんがカメラもって山散歩する
には便利なミニバイクとなりました。圧縮比も触っていないのでレギュラーガソリンで走れますし、山の中のガソリンスタンドで給油するときこれは助かります。
改装でばらしたついでにスイングアームピボットのニードルベアリングも少し良質なグリス入れてメンテ。サスのリンク部はショックユニットの所だけニードルベ
アリングですが、動作時の回転角が極めて少ないため、こまめなメンテをしないのなら樹脂スリーブで受ける構造もグリスさえ切らさなければメリットはある気はし
ます。錆びてはもともこもありません。以前KSR80でオイレスメタルを入れたことはありますが、動作性はすごく良くなりますが、メタル自体があまり安いもの
ではなく、旋盤加工自分でやったとしても、オイルシール部の精度などを考えれば、良いグリスで樹脂スリーブも悪く無い気がします。
ツールボックスの装着
KLX125には元々テールバックが付いており、書類や工具はその中に収納します。キャリアを取り付ける場合はテールバックを外しますので書類はシート下に
収め、工具は当時使っていたラフアンドロードのキャリアにマジックベルトで固定していました。
GIVIのマウントを装着する際、キャリアはデイトナのものに交換したため、ベルトでの固定はできなくなりツールボックスを細工しました。
ネットで作例を見るとホンダのツールボックスの流用例が多かったのですが、ヤマハのパーツリストを見ていたところTW200のものが大きさや構造が具合良い
ようなので、これを使います。蓋がゴム製ですが今のところ耐久性に問題はなく入手も簡単です。
仮決めで位置を合わせ、ステーはフレーム既存の穴を使えるように3ミリアルミ板から作成。
サイドカバーやリアタイヤとのクリアランスもいい具合に収まります。黙っていれば純正に見えます。
オフ車なので工具はあった方が何かと便利です。
普段の買い物から林道散歩からグループでの原2ツーリングまで無難に使えます。吸気ダクト拡大に伴いサブコン(ラピッドバイク)を入れ吸気補正しました。ス
プロケット変更前と最高速が変わらない程度になり、かといって燃費は落ちることもなく穏やかなツーリングではむしろ伸びてくれる程度になりました。
車体が小さなため、スタンディングでのポジションはちょっと厳しいのですが、ハンドル位置調整でそこそこ合うようになり、足べったりでどこでも方向転換でき
るのはソロ散策には強みです。リヤスプリングのプリロードが調整進みステップ位置変更も含め路面に対しおとなしくなった気がします。
KLX230が発売され、KLX125をラージホイール化し正常進化したような扱いやすさを感じますが、125のメリットもありGIVIのケースマウントも
付け、ツーリングでは十分な積載力を持っています。
普通に使えるタイヤがダンロップのD605とIRCだけというのがネックではありますが、林道ではエンデューロタイヤは履かない主義なのでなぜかゴム質の異
様に堅い605で十分の気もします。
近郊で遊ぶなら250フルサイズでなくてこれで十分にも感じています。面白くてかわいい小さなオフロードバイクです。
2020/03/07