カワサキ KSR-2


購入までのいきさつ・・・

高校の頃には、50とか80のミニバイクでいわゆる「レジャーバイク」というジャンルが確立されてました。ミニトレにXEにR&Pにバンバンに、当時の私にはミニバイク(といっても原付免許しか無かったわけですが)が非常に楽しかったわけです。
MTだハスラーだAEだといってた頃もミニバイクの楽しさは満喫できてたのですが、だんだんとこういうジャンルが消えて、本気のミニバイクが増えて来たのであります。

そういう中で川崎がKS-1という当時のスーパーバイカーズ風の空冷ミニバイクを出してくれました。当時私はNSR80に乗っておりましたが、オフ指向が元々強かったため非常に気になってましたがなかなか購入に至りませんでした。
そのKS-1が倒立フォークに水冷エンジンとなってKSRという名前で登場しました。
実はその時に一度KSR-2に乗っていたりします。
そのKSR-2はステンレスパイプで自作キャリアを作ったり、ポート修正に励んだりしていたのですが、TW購入時に手元を離れました。

で・・ ナンバー付き2サイクル市販車が消えてゆくという時代を迎えてしまいました。

こりゃいかん!という事で「まだある?」とお店に聞いてやってきたのがこのKSR-2です。私にとって4台目のカワサキ。全部2スト。


この車は購入時に純正キャリアを付けただけでずっとノーマルで乗ってました。しまなみ海道探検の時もその仕様でした。
しかし・・・相変わらずバッテリーはすぐに上がるし、お尻はすぐに痛くなるし・・・でもっぱら下駄代わりでしたが、結婚を期に長距離に出ることがほとんど無くなり、いつの間にか出撃率が一番高くなってます。

それじゃあ少し手を入れてやろうという事でネット上の情報を頼りにちょっとだけ手を入れてます。

現在の変更箇所

非常に小さなカワサキ純正キャリアは座面の広い社外品に変更しました。あまり積むと人間のスペースが減りますが、大きいに超したことはありません。

バッテリーが劣化しやすい点はレギュレーターの追加で完全に解決しました。もう無いかなと思ったのですが注文してすぐに入手できました。(年数経ってるのでクレーム扱いではなくオプション扱いです)小型のシールドバッテリーも秋月で入手していますが純正バッテリーで何のトラブルも起きていません。これならバッテリーレスにする必要も無いでしょう。
ちなみに前に乗ってたKSRでそのまま市販のバッテリーレスキット(ただの大容量コンデンサーですが)を入れた所、一発で整流器が壊れました。
通常走行時の消費電流を下げる目的でテールランプは市販のLEDユニットに換えました。
R100で高輝度LEDランプはあれこれ作ってみましたが、今は市販でいろいろありますので、これを買った方が安い場合もあります。

ヘルメットホルダーをハンドルパイプに追加しました。毎回シート外すのは面倒ですし観光地や市街地では持って歩かない方が良い場合も多いです。

チェーンアジャスターのナットをナイロンナットに換えてます。13ミリのレンチが必要になりますので小さな奴を工具箱に足してます。微調整が楽。

スロットルのグリップは前のモデルはガタが多く、テフロンシートを巻いて使ってましたが、最終型では問題ありません。

ユニトラックのリンク部分には樹脂の軸受けが使ってありますが、ネット上でいろいろされているように、ニードルベアリング(一部オイレスメタル)に変更しました。外径21ミリ内径15ミリのニードルベアリングを使ってます。(シール無し)ハウジングの外側にOリングを入れスペーサーとの側面でシールさせてます。(精密なオイルシールでもゴミをかみやすいためOリングを交換する方が良い場合もあります)
ここはオイレスメタルを使う方が良いような気がしてますがベアリングの方が安価に作れます。
内径15ミリのフランジ付きオイレスメタルが外径21ミリで仕上がってますので、リンク部無加工で圧入できます。これの内径を純正ブッシュ(外径18ミリ)に合わせて拡大し、Oリング併用で使っています。
業者に頼む場合は市販キットを買う方が安く仕上がるかもしれません。
オイレスメタルはRSコンポーネンツや住商で入手できますが、加工には旋盤が必要ですので自分でできない場合はそれなりのコストが追加になります。
交換後乗り心地は激変しました。オンでもオフでもリアの追従が圧倒的に向上しました。やる気があれば絶対に変更した方が良いです。少しでも長く乗ると尾てい骨周辺の皮へ強烈なダメージを受けてましたが、普通に楽チンです。
交換しない場合は・・・
リンク部分の分解は簡単ですので、こまめにメンテしグリスアップしておけば純正でもそれほど問題はありません。ここのグリスへ田宮のセラミックグリスなどを使うと動作性は少し向上します。ベアリング入れるほどでも無いな、という場合はこういう方法も良いでしょう。

タイヤは以前のKSRではTDR80に使われていたタイヤの方が少しオフに強そうな気がして交換してましたが、今のKSRではノーマルです。
基本的にオフ遊びもしたいためオン専用タイヤでは味気なく、ノビータイヤでは舗装路がちょっと心配ではあります。(面白そうだけど)
レジャーバイクらしいのでノーマルがお気に入り。


寒くなったのでKDX125のハンドガードを付けてみました。無加工とはいかず、ガードの修正やらクラッチ側ボルトの外径とネジ径の変更が必要でした。(クラッチホルダーとレバーの穴を拡大する方法もありますけど)

エンジンは手を入れてません。前の車程度に加工してやるとすこし下も力出てシフトをさぼれるのでツーリングで左足が楽かなと思ってます。いずれやってみる予定です。

燃料はキャップ開けて揺すって底の両側に分かれた頃で残量4L位、そこからしばらく走ってからの給油で大丈夫みたいですが、トリップあると便利でしょうね。

ポジションランプ程度のヘッドライトは社外の高輝度に換えてやると少しはましになるかもしれません。


4サイクルのKSR110も面白そうですが、ちょっとオン色が強くなってる気がします。遠心クラッチをロックする様なものではなくて、通常のマニュアルクラッチにできて5速仕様にできれば、タイヤを少しパターンの荒い物に換えればけっこう遊べそうな気もします。
このサイズだと2サイクルの方が面白いですけど、ツーリングだと4サイクルも良いですね。

ミニバイクと言えばモンキー系が定番ですが、足回り組み替えて前後ディスクにしてホイルベースも伸ばして・・となるとKSRになってきます。

痛快なレジャーバイクも減って、本気のミニバイクも消えて行って寂しい事が多いです。
思い入れのある世代が限られるのも仕方ないですね。
ミニレジャーバイクに縁の無さそうなカワサキですが、KV75からいろいろ個性的なミニバイクを作ってくれているメーカーでもあります。


タイヤ交換
日々元気に走っておりますが、そろそろタイヤの方が硬くなってきたのか、温度が低いときにはけっこう滑るようになりました。
で、いざタイヤ交換をしようと思ったら、KSR2に使われていたダンロップのブロックパターンのタイヤはもう廃盤になってました。KSR110などはロード用のタイヤを履いてますし、ロードメインだと思えばロードタイヤを履かせた方が快走するのはわかっていますが、レジャーバイクのこだわり?でなかなか踏み切れません。

サイズを少し変えればエイプやXRモタードやオフロードスクーター用のタイヤもありますが、KSRに合うかというと怪しいです。

で・・ カタログ探しているとダンロップのK180に適合サイズが追加となりました。TWもこれを使っている例もありますし、オフ遊びのできる250クラスでもけっこうい装着例があります。

4月発売予定とありましたが、3月に入手できました。さすがに新しいタイヤは柔らかいです。タイ製の様でした。
これでまた当分安心して乗れます。

排ガス規制で4サイクルでもこのクラスの存続が怪しくなってます。どうなるんでしょう。




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