地元の広島高潤さんからフォークオイルが発売となり、オイル交換をしていなかったので交換。
粘度#10で具合は良かったのですが、元のオイルがだいぶ減ったまま乗っていた所へ新しい物を交換し、油面ではなく容量で注入したため、抜け切れていな
かったオイル分オーバーとなり、オイルシールから漏れ始めました。
90年式でおそらく前の所有者の方は一度も交換はしていなかったと思われ、それなりの経年変化もあり、シールの交換をしました。
例によってMotoBinsさんにオーダーしたところ、純正シールは欠品で、同等品のイタリア製の物が在庫がありました。
国内で入手が難しかった電圧計と一緒に、ロイヤルメールで送って貰いましたが、1週間ほどで無事到着。
ということで、交換作業です。
ネットで調べてみると、オイル交換でフォークは抜かなくて良い(アンダーブラケットがけっこう高精度で簡単には抜けないので助
かります)事が判明。素人作業で少し助かります。
オイルシールの分離はマイナスドライバーでやっていましたが、近所のアストロプロダクツで廉価なリムーバーを見つけ購入致しました。ホイルハブのシールな
どスクーターでは作業頻度少なくはないので在って良いと思います。
ハンドルを外し、フォークトップのオイル注入口のボルトを外します。
フォークのドレンボルトを抜き(うちのR100はリトモセレーノさんの現行ブレンボ用キャリパーブラケットが付いているのでドレンが前側で完全には抜けま
せん)、ホイルやブレーキディスクを汚さぬようフォークオイルを抜きます。
今回はボトムケース外しますので、キャリパーも分離、前輪も抜き取ります。
ボトムエンドのボルトを抜いたらボトムケースはあっさり分離できます。
ジャッキかまして少し前を上げておけば問題ありません。
内部は思ったほど金属汚れはありませんでしたが、エンドのボルトが緩くなってました。

ボトムケースにオイルがまだ残ってますので、しばらくひっくり返しておきます。
ケース内もついでに清掃。フェンダー付いたままで問題はありません。

古いシールをリムーバーで抜き取り(簡単です あると便利)清掃。
27年近く経過していますので、シールとしてはもう機能していない様子でした。

新しいシールをソケットレンチの駒をかませて打ち込みます。専用国具があれば便利ですが、使用頻度考えたらソケットレンチでかまいません。
シールのリップにシリコングリスを塗布しておきます。
ここから元の通りに組み直します。
リップを痛めないようインナーチューブに差し込み、ボトムのボルトで固定。(ダストブーツは最初にインナーの上の方に上げておくと忘れないかもしれませ
ん)
ホイルを組み込み、ブレーキキャリパーを元に戻し、フォークのドレンボルトのシールワッシャーを交換し(ボルトも洗浄し)適切に締めます。
オイルは320cc -10cc が指定の様ですが、300ちょっとで様子を見ます。分解せず交換する場合は液面で見た方が良さそうですね。
オイル注入後、フォークトップの注入口のボルトを締め、フォークトップのゴムキャップをはめ、ハンドルを取り付けます。
ハンドルを先に取り付けると二度手間になります。
専用工具があれば、それほど難易度の高い作業ではありません。ブレーキ回りにオイルがどうしても付着しますので、脱脂洗浄は必須。

作業完了。時々手を入れてやれば健康は維持できます。
2017/09/08
(C) p-bear@ba2.so-net.ne.jp