EPコンセプト アルミ両持ちテールピッチスライダー





コンセプト10を飛ばしていた頃から、以前のベアリングを2つ使うタイプのピッチスライダーを自作し、そこそこの成果がでていましたが、だんだんくたびれてまいりました。
純正と同じ、下側からピンでリンクし操作する方法であれば、私も2号機で使わせていただいていますゐ大阪の武下さん方式の純正のベアリングハウジングを2階建てにする方法で、簡単かつ軽量で実用上ではガタを全く気にしないで良い作例があります。(コスト面でもこれがベストかも)
しかしながら、ベルクランク部でねじれを吸収させながら動作させるため、次第に摩滅してきます。ここを以前のTSKのカスタムインサイドギアの頃のリンクの様に金属ボールを使う方法も考えられますが、540クラス電動機ではサイズ的に難しいものがあります。

ヒロボーの60クラスや他メーカーのものでは、スライダーを両持ちのリンクで操作するものが大半です。なんとかこれに近い方式が考えられないものかといろいろ文系頭で考えましたが、テールのギアケース?を純正流用となると、今回の作例の様なものができました。ギアケースを金属化できれば、テールシャフトのベアリングの支持剛性が向上し、駆動ロスも減るのではと想いますが、今回はこのような方法で製作してみました。

構造は、純正のスライダーとほぼ同じサイズのベアリングハウジングを「コ」の字のリンクで上下から支え、下部をベルクランクと接続しています。本来はここを上下で支持すべきなのですが、必要な剛性は確保(手で動かすをベアリングのガタ分ねじれますが)できたようです。
スライダーのベアリングは純正パーツから流用、他の支点は内径2mm外径5mm厚さ2.3mmの両面シールタイプのボールベアリングを浸かっています。
スライダーからテールグリップへのリンクは、純正の樹脂のままです。このクラスならこれで剛性は維持できるのではと思います。

従来の構造ではテールシャフトとスライダーが引っかかったりガタがあったりしたのですが、微少な操舵でもガタはほとんど解消できました。スライダーのベアリングが1つで済みますので、回転抵抗も減るはずなのですが、微少な部分かもしれません。
送信機側のデジタルトリム1コマで正確に反応し、ジャイロの過大な補正が要らなくなり、ジャイロが出しゃばらないわりにテールが落ち着いた様な気はします。
純正でも常にピッチが減る方向に負荷がかかっていますので、それほど実用上の問題はないのですが、気は心。

パーツはすべてアルミ角材からの切削ですが、コの字のリンクは、2ミリくらいのジュラ板で作っても良いと思います。



参考図面
作ってみようという場合に参考にして下さい。
文系の人間のメモ程度ですので、不明な点は御推測下さいませ。

 epctps.jpg (90K)








1999/01/26

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