EPコンセプト 金属製ウオッシュアウトリンク製作



このクラスですと、30クラスのエンジン機よりも操縦機構の精度が影響してきます。しかし、純正では入門用という面もありそこまでは精度があがっておりません。
純正のリンクも、ブッシュのすりあわせ等で、かなり精度の向上が得られますが、同じはずのコンセプト10のリンクよりも樹脂自体が柔らかいような気がしておりました。
EPコンセプトに詳しい方のHPで、コンセプト10のリンクの流用も報告されておりましたが、コンセプト10の時から頭には在った(実現しなかった)金属製のウオッシュアウトリンクを製作してみました。

図面を引かず、要所の寸法のメモで作ってしまうB型の文系の習性で・・ 工作精度は期待できませんが・・



 ウオッシュアウトリンク全体の図
材料は、日曜大工店で入手できるアルミの角材(10,15ミリ)です。一部京商純正部品を使用しました。
各部の寸法は、純正のウオッシュアウトリンクを踏襲しております。

マスト径 7ミリ 画像では見にくいかもしれませんが、センターハブの側面の穴は、マストのピッチロッドの溝に当てるノックピンを打つ予定でしたが、位置がずれてしまい、またピン径1.5ミリ、ロッド径1.4ミリということもあり、今回はつけませんでした。
各リンクは幅6ミリ。
金属加工の達人ならば、バイスと金やすりで、あっさり作られると思うのですが、私は金鋸とミニフライスを使いました。


 ウオッシュアウトリンク分解の図
大まかな構造はこのとおりです。外側のリンクの軸受け部の長さを、純正より長めにとり、横方向のガタを抑えようとしました。
軸受け部はボールベアリングの使用が好ましいのですが、寸法的に苦しかったため、今回は断念。
軸受け部の穴は、2.9ミリのドリルで開けた後に、3ミリドリルで手でゆっくり拡大しました。本来は、ストレートリーマーの使用がいいと思うのですが、市販でABCホビーから模型用のがあります。(今回は未入手)
ブッシュは外径3ミリの真鍮パイプから作ります。電動ドリルにくわえさせて、耐水ペーパーにて外径の修正をし、リンクと現物あわせで作ります。
スワッシュと継がるリンクは、純正部品を使い、シャフトをアーム側に圧入しました。
以前に、コンバートEX用のリンクを製作した時、ベアリング1つで保持する方法をとりましたが、一般に入手できるベアリングの精度では2つで保持しないと精度がでないようで、これも真鍮ブッシュで受ける方法に作り直した事があります。
そんなに高回転で動く場所ではありませんから、すりあわせでしっくり動くように調整するのも案外好結果が得られると思います。


 機体装着の図
付けるとこんな感じです。画像が荒れてます・・ごめんなさい。
回り止めの加工の省略もあり、回転方向のガタは純正と大差ないのですが、リンクアームやセンターハブのねじれが無くなり、ピッチの動作はかなり正確になったようです。
ゲージで計測しただけで、トラッキングは合いました。


実際のフライトでは、小舵の反応がかなり良くなりました。上下動のレスポンスもかなり良くなったようです。かえって今まで柔らかいレスポンスだったものが、少し敏感になり、打って止める性格になりました。
これでやっとノーマルのバロンウィスパーに追いついた様な気もします。





1997/07/21

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