2001/12/30
追記
バッテリーを2パック充電し、いろいろな場所でフライトを楽しんでいます。
13ターンモーターの割りには、コミュテーターの荒れもほとんどなく(ブラシの摩滅はします)安定した回転を維持しています。
飛行時間は実測でおとなしく飛ばす(ループなどをあまりしない、急加速をしない)事で10分近く延びます。最後の着陸誘導の残量の余裕を考えると7分前後で着陸に入った方が無難でしょう。穏やかな風であれば40%出力でゆったりと飛んでくれます。
わずかなギヤ音とペラの音が微妙に反響してかすかなスケールサウンドを奏でます。
スラストラインは、キット標準よりもう少しダウンを付けてやった方が癖が減ると思いますが、出力アップで上昇、ダウンで降下という基本を再現するなら、標準でもかまいません。
わずかな滑走から急上昇、延々と繰り返すループ(現在最高7回)といった余裕は相当にありますが、意識的にゆっくりと最小限のパワーで飛ばし、バンク角を抑えラダー併用でゆったりした旋回を楽しむのも良いものです。
これだけ飛べば水上機も不可能ではないかも。
2002/01/18
笠岡の農道飛行場で、全日空のRCクラブの方に誘われ(黒川さんありがとうございました)実感あふれる巨大カブの群に混ぜてもらい、舗装の滑走路でフライトを体験しました。
ちゃんとしたスケールのカブと並べると、上半角が付いている、窓の形が変、カウルの形と胴体のバランスも違う・・・などあらを探せばきりはないのですが、一人前にカブです。同行のエクストラ300(70サーパス)がエンジン不調で難儀しても、電動機は完全にコントロールできます。滑走路手前からラインに従いゆっくり滑走路へ入り、風上に向け安全確認の後に、おもむろに加速、尾輪を上げた・・・と思う間にもう上がってしまいました。もったいない・・・・。
普段なら少しでも早く上げようとするのですが、50%程度のパワーでゆっくり加速し、浮こうとする機体をなだめ穏やかな上昇。
着陸もしっかり速度を落とし主輪だけで接地、ダウンを使ってでも尾輪は最後まで降ろさない・・・ などととことんスケールフライトごっっこが楽しめます。
極低回転までコントロールできる電動機のメリットです。
実はお気に入りの1機だったりします。
2002/05/05
体力測定
モーター載せ替えの機会に、12ターンモーターでの体力測定です。
モーター:ヨコモ13ターン(スモールコミュ)
バッテリー:2000mah7セル
プロペラ:10*6.7(ヨシオカ)
減速比: 100:30 (3.3)
出力100%時 25-24A 6000-5500rpm (バッテリーが完調なら30A 7500rpm以上いくでしょう)
という結果でした。バッテリーが完調では無かったため、実際は30A近く行くケースもあります。
全開ではちょっと負荷が大きい設定の様でした。実際のフライトでは離陸時でも全開にすることは無く、ほぼ30-60%出力。
延々とループを繰り返す時の上昇時だけ全開という使い方。
抑えて飛ばせば10分近くランタイムはありましたが、モーターの負荷はけっこうあったようです。
モーター換装
レーナーのBASICシリーズ3100kvモデルに載せ替えました。
コントローラーはJETIの40Aクラスサンサーレスブラシレス用BEC付き。シュルツほどの性能はないと思いますが、割と手頃ですし電源スイッチが付属しています。
3100kvとして8.4vで6000回転をめどに80%程度の効率として(おおまかですが・・)減速比は3.3が目安と計算上はなります。
たまたまですが、13ターンモーターと同じ数値になりました。(実はそれだけ13ターン時のセットがきつかったという事になります)(反省)
ピニオンの選択幅は64ピッチですのでかなり自由になるのですが、100:30のセットで実験します。
モーター:LMT BASIC3100
ESC: JETI JES-40-3P
バッテリー:2000mah 7セル
プロペラ:10*6.7(ヨシオカ)
減速比: 100:30 (3.3)
出力100%時 20-19A 7400rpm
意外にも強力な引きでした。実質の電圧は8.4v以上だとは思うのですが、10*6.7を7セルで7400まで回しきります。26サーパスにやや劣るか劣らないかのレベル。
初期の目的である、メンテナンスフリーかつ省電力仕様という目的は達成できそうです。
モーターに対しては「ゆるゆる」の設定とは思いますが、省エネ優先です。詰めていくと効率は一般のブラシレスモーターより劣る面も出てくるのかもしれません。
この機体ならばもう1段階kv値の低い2400でも良いのかもしれません。(20分フライトも不可能ではないかも)
高負荷で使うには不利な部分もあるのかもしれませんが、540クラスのモーターと載せ替えて(取り付けピッチは一緒)電流値が下がりメンテナンスから開放されるというメリットは、普通に飛ばす場合にはかなり有効かもしれません。
最大40Aというのがメーカー公称値ですので、発熱面でもそれほどの無理はないと思われます。
2002/05/05
換装後のテスト
翌日の午後からフライトテストに行きました。
JETIのESC、起動はスティック最スローで電源スイッチを入れ、ビープ音2回を確認するだけです。シュルツの様に毎回ブレーキ解除などの設定をしなくていいのは使いやすいと言えるかもしれません。
テストでは非常に強力な引きをしていたのですが、いつもと同じような滑走の後離陸、思ったほど引いていません。引いてないとはいえこれでもカブにはオーバーパワーなのですが、13ターンモーターを使っていた時の強烈な引きはありません。ブラシ音がしない事も含め無音に近いフライト。
比較データでの13ターンの回転数は、バッテリーが不調だったのかもしれません。
後から離陸したエンジン機が降りた後で着陸、パワーダウンの気配は皆無。
着陸後、モーターは全く熱が無く、バッテリーがやや発熱程度。 完全にゆるゆる設定でした。
13ターンでのデータが、きつすぎたのではなく、上空でもっと回転が上がっていたためと思われます。
帰宅後ピニオンを38枚に交換し測定してみました。
ピニオン以外は同一条件で
出力100%時 28A 8400rpm
胴体だけなら垂直上昇できる推力がありました。これでおそらく13ターン時と同じ飛行時間で更にパワフルな飛行ができると思いますが、もう少し小さめのピニオン(35枚程度)にしてやる方が相性が良いかもしれません。
飛行機でブラシレスを使う場合は、ヘリに比べほんとに冷却は楽です。
このパワーユニットで15〜20クラスのスポーツスタント機を飛ばすとかなり面白そうではあります。
2002/05/06
フライトテスト続編
仕事の合間をぬって38枚ピニオンでのテストをしました。
引きは滑走開始から明らかに実感できるほど違います。13ターン搭載時よりさらに強い引きがあり、水平飛行の全速では頭を抑える必要があります。
エンジン機並の大きな径のループ、45度以上の角度で延々と上昇する力。水平維持は50%出力で十分です。
この状態で時々くるくるしながら約8分のフライト。モーターは指先の温度より気持ち暖かい程度。飛行機は冷却有利ですね。
バッテリーはそこそこ熱くなっています。ちょっとこの機体にはオーバーパワーでしょう。
充電中に35枚ピニオンに交換し、再度テスト。
これでもまだ13ターン以上に引いています。ファンフライの離陸に近い感じです。38枚の様な豪快な上昇はありませんが、ループを続けるには十分なパワーがあり、トルクで機首を振られないという意味ではこちらの方が扱いやすい感じです。
急上昇、スパイラル降下、ループ、ロール、ゆったりとした場周飛行を混ぜながら、8分経過時点でまだループは楽に可能でした。
結局10分経過後に着陸進入中にオートカットが働きました。無駄な電力を抑えれば10分クリアは楽勝でしょう。モーターの発熱は無いに等しい状態。
ちなみにバッテリーはEPコンセプトで使い古した2000mah8.4Vを使っています。
アンプの出力に余裕があれば、5分間目一杯元気に飛び回るスポーツ機というのも簡単に可能かもしれません。
このカブを上半角を0度にした物を作るとけっこう面白いかもしれません。
2002/05/11