画像では3セルのスーパーボイジャーのままなのですが、6セル化後にぽちぽちと6セル用パーツに変更しています。ヘッドは4セルになった時点でJRの純正ヘッドに交換しテールも6セル用の物に換えました。ボイジャーEの時代にテールの振動の原因がああだこうだと散々あちこちで言われてきましたが、結局テールシャフトとテールセンターハブの強化で対策できています。
2009年暮れまでハイペリオンのモーターで6セルを使っていましたが、年末にJR純正(Hacker製)の6セル用モーターに変更しました。形状からハイペリオンのZ40シリーズなどは載りません。
これで飛行中のトルクはこの機体では何も不足は出ないレベルになっています。
6セル化に伴い、バッテリー接続時のスパーク防止回路をあれこれやっていましたが、バッテリーとESC間のコネクターをディーンズCT2タイプから(イーグル模型の物しか使ってません。それ以外のCT2の様な中華コネクターは非常に粗悪な物が多く50A以上では使えません)6ミリのピンタイプコネクターに変更しました。
これだけで回転はかなり上がり(ホバリングで再設定が必要なくらい)コネクターのロスがけっこう在ったようです。
テールがメインマストのプーリーから直接駆動されるため、ローターの回転音はきわめて静粛なため、あまり高回転を感じないのですが恐ろしいくらい回ります。
5M程度の風では何の影響もありません。しかもJRのヘリらしいしっとりとした座りもあります。
キャビンも現行のFRPキャビンに交換し、快調に飛んでいます。
2010/03/16
6セルで遊んでます。ESCの進角はマニュアル固定に設定しています。自動進角でかまわないという人も多いのですが、2極インランナーから多極のアウトランナーまで自動でいいというほど簡単な話ではありません。
特に低負荷高回転で使用する電動ヘリや電動ダクトでは自動進角は無駄な電流増大でしかありません。
6セルにしてからモーターの回り始めのカツーンというショックが気になっていました。Sボイジャーの純正ESCもハッカー用のUSBアダプターで本社HPのダウンロードサービスより中のソフトは最新の物に変更しソフトスタートも設定していたのですが、6セルでは不具合が出るようです。
模型店の社長さんの機体はこのショックでスピンドルが曲がるという事が多発し、JRに聞いてみたところJRでソフト側の対応をして下さるとのこと。
私もJRに送って6セル対応のソフトスタートに変更してもらいました。
JRさんの丁寧な対応(事前のESC設定で返送して下さいました)に感謝であります。
3Dに特化したフライトでなければ5セルでの設定も良いようですが、バッテリーも2パック準備しましたし、6セルの低負荷で当分飛ばします。
3Dといえるような物はできませんが、チックタックでの張り付きや狭いエリアでの加速性はやはり圧倒的です。
2009/06/21
4セルで快調なフライトを楽しんでいたのですが、模型店の社長さんがT−REX500にならい6セルでのフライトをテストされていました。
6セルパックの搭載にはバッテリーのスペースが厳しいのですが、アウトレージの2500mah6セルだとノーマルキャビンでぎりぎり入ります。
モーターの換装が必要なためしばらく考えていたのですが、年末に店頭在庫のあったハイペリオンH3025-10モーターに14Tピニオンの組み合わせて組み直しました。
ESCは元々スーパーボイジャーに付属しているHackerの70Aコントローラーがそのまま6セルに対応しますので問題ありません。(設定はUSBアダプターを使ってパソコンで変更する必要があります)
テストフライトをしてみたところ、スロットルカーブはノーマルモードでかなり変更が必要でした。(当然ですけど)ワット数を専門誌などが言うようになったのですが、同一ワット数で飛んでいても、高電圧低電流でのフライトの方が急激な負荷変動に対して安定しています。
当たり前の事なのですが、同一出力としても電流値が高い(電圧が低い)方がケーブルや巻き線での熱損失が不利になります。当然高電圧低電流の方がバッテリーへの負荷も軽くなり電圧降下も低くなります。充電に問題がなければ、同一ワット数の場合電圧を高く使う方が有利です。
ホバリングの安定やそこからのレスポンスは比較にならないほど向上。アイドルアップ1での上空飛行も加速が圧倒的です。縦も良く登りこの機体でこれだけパワーがあればもう不満は出ないと思います。
アイドルアップ3(3Dモード)での大きな違いは私の技量ではあまりわかりませんが、機体が縦に向いたときの張り付き(高度が落ちない)は別物です。
T−REX500の様なダイレクトなレスポンスは無いのだと思いますが、日本製ヘリとしてこのヘッドとの相性も良好の様です。
4セルでも気持ちの良いフライトが可能ですが、もう少し余裕がほしい場合は6セル化は良い選択と思えます。
14Tピニオンでテストしましたが、13Tでも良さそうな感じがします。
ブレードは一時期純正カーボンの入手が難しかったためT−REX500用の対称カーボンブレードを使っています。色違いですが同じ物という事です。
ESCの進角設定を自動にしていますが、マニュアル固定で煮詰めて行けばもっと効率は上がりそうです。
2008/12/28
JRからスーパーボイジャー4セル用の金属ヘッドが単体でアップグレードパーツとして発売になりました。今まで使っていたK&Sのヘッドと大きな違いはないだろうと思っていましたが模型店に入荷したので交換してみました。(旧ヘッドでピッチングの問題がなかなかすっきりしませんでした)
価格はK&Sヘッドのセンターハブとブレードグリップを買った位。けっこうお買い得といえばお買い得です。
スピンドルシャフトが大きくなったこと、ブレードグリップのベアリングが大径になって強度が上がったことが見た目の大きな違い(ダンパーの位置や間隔は大差無し)なのですが、レバー比などの設計がかなり今時のヘリ用に進化してます。
交換作業を済ませて、大差ないかな・・と浮上テストをしましたが、ホバリングだけでも段違いの性能向上。旧ヘッドと比べて座りが全く違います。しかも大舵の効きも反応も良好。
良いヘッドであります。
ホバリングのローター回転数を落としすぎるとこれでもみそすりが出る事があるようですが、私の機体(ホバリングモードでスティック50%でピッチ4.5度程度)では全く問題ありませんでした。
3Dでの舵の反応だけならレプトンなどの方が良い様ですが、背面を含めたしっとりとした動きでは良いバランスの機体です。
これで安心して遊べます。
後日上を走らせて様子を見ましたが、旧ボイジャーEから散々悩んでいたピッチ軸の揺れが完全に消えました。スーパーボイジャーEを3セルのノーマルヘッドで飛ばされている方や、旧ボイジャーEをハイパワーなモーターで飛ばされている方も交換してみると効果は実感できるかもしれません。
2008/03/25
動力性能はこのサイズとしては何も問題が無いくらい余裕がありますが、上空の高速飛行中のピッチングが完全に解消できません。原因をされこれ探っていたのですが、どうもスワッシュのサーボが負けているのではと思い、旧ボイジャーEから使っていた双葉のS-9601からJRの普及タイプのデジタルサーボDS-589に変更しました。速度は特に高速なサーボではありませんが、動作精度と耐久性は大きくなったデメリットを補えます。
これによって、ピッチングはほぼ解消できたようです。まだ細かな詰めができていませんが、多少の重量増加を加えても安心です。
スワッシュからスタビライザーシーソーのミキシングアームへ継がるロッドが、大きくピッチを変えたときにウォッシュアウトリンクへ接触している形跡がありました。純正のロッドの途中を「く」の字に曲げて逃げていたのですが、ヒロボーのユニバーサルリンクを使って作り替えたところ、スリムになったため直線でリンケージしても干渉しなくなりました。
ついでにマストセンターハブに付いているウォッシュアウトベースの回り止めピンが最大ピッチ時にエレベーターを操作した場合スワッシュに干渉してしまうため、最小ピッチ時に影響が出ない範囲で回り止めピンを短くしました。
2008/01/16
スーパーボイジャー4セル用のテール回りのパーツが揃ったので、テールを4セル仕様に変更しました。4ミリシャフトに一体成形のテールケースとなり、精度は組み立て式の物よりさらに向上しています。スライドリング回りもJRの他の機体と同じ構造となり、上下からピンで動かすものとなりました。補修時のパーツ互換性から見てもこちらのほうが良さそうです。
手持ちの4セルバッテリー(HP3300mah4セル)を載せてみたところ大きな重心変動は無かったため、4セルでテストすることにしました。
モーターはJRの4セル仕様はKv値が違うのですが、これはピニオンで合わせて問題無い範囲(10XLか8XLかの違い)の様です。考え方次第なのですが、Kv値の低いモーターでピニオンの歯数を大目で使う場合とKv値の高いモーターでピニオンの歯数を落として使う場合、机上の理屈はともかく、実際のフライトでは負荷が常に変動していますので、後者の組み合わせの方が有利となるケースもあります。
3セル用のコントローラーは4セルにも対応しています。ただしこの場合コントローラーの設定を(3セル標準ではリポ自動認識)変更してやるほうが良いです。
これはHackerから出ているPCリンクキットを使えば簡単にできます。
私が購入したリンクキットはバージョンが古いもののため、付属CDのソフトではこの機体のコントローラーには対応していませんが、HackerのHPから最新版がダウンロードできます。ただし、拡張子がrarというWin RAR方式の圧縮なので解凍するソフトが必要となります。
シェアウェアのソフトに対応したものがありますが、Hackerのダウンロードのページからのリンクに無料の解凍ソフトがありますのでこれを使えば問題ありません。
ピニオンは13Tピニオンでテストしています。(模型店の社長の教えてもらいました)3セルと比べ同一の出力で飛ばしても負荷がかかったときの余裕が増えますのでより安定した高回転が維持できるようです。
ワット数で言われる事が非常に多いのですが、100Vか220Vの規格内で語られる汎用のモーターならともかく、使用電圧が多種多様な模型用モーターでこれを言っても同じ条件とは言えない場合が多いです。
当たり前の事なのですが、同一出力(負荷)の場合、高い電圧で使う方が電流値は低くなります。電流値が低ければモーターの発熱は小さくなりますので、ワット数が同じであっても熱損失が減る分パワーは有利になります。
ヘッド回りはK&Sのパーツで組んでいますのでこのまま4セルでフライトさせても問題はありませんが、スーパーボイジャー4セル用のヘッドを使ってみるのも良いかもしれません。
3D性能だけ突出した機体は多いですが、通常のF3Cパターンも含めて大変に良い機体になってくれそうです。こういった部分は日本製の機体がやはり良いですね。
2008/01/12
JRからやっと新型のボイジャーEが発売となりました。模型店の社長さんの機体を見ているとなかなか良く出来ています。旧ボイジャーからのコンバージョンキットも出ましたのでこれを購入し2007年夏から飛ばしています。
私のは3セル仕様ですので、旧ボイジャーと大きな違いは主にモーターと駆動系です。ヘッドやテール回りは旧ボイジャーで使っていたK&S製のものをそのまま流用、テールのセンターハブは自作の強化品を使っていましたが、今回コンバージョンキットに新しい強化センターハブが入っていましたのでこれに交換しました。
テールシャフトは私はチタン製の3ミリに交換していますが、これから換えられる方は純正の4セル仕様かK&Sやクイックの強化品に換えられた方が良いでしょう。
この部分に関して旧ボイジャーの頃にやたらとシャフトの弱さを強調されるユーザーもいらっしゃいましたが、全体を含めて改善されています。
モーターはHackerのアウトランナーが純正指定されています。コントローラーもスイッチングBECタイプの専用品が付属しています。同性能のモーターでハイペリオンなども選択できますが、メーカー純正の割りに割安な価格設定ですのでこれで良いと思います。コントローラーのセッティングは特殊な事はそのままではできませんが、Hackerから発売されている設定用のUSBケーブルとソフトを使えば十分な範囲で対応できます。
駆動は平ギヤとピニオンによる1段減速とマスト直結のプーリーによるベルトドライブのテールとなっています。旧ボイジャーの2段減速と比べロスは格段に少なく、またカウンターギヤ(増速するもの)を使ってプーリーを回さないため非常に効率が良く静粛な構成です。このロスの少なさはこのクラスで圧倒的です。
スキッドは一体成形の小型の物となりました。
私は旧ボイジャーのままのメカ(双葉のS-9601サーボ3つでスワッシュ、GY401ジャイロにS-9254)で組みました。バッテリーはハイペリオンの4300mah3セル(黄色ラベル)です。ホバリングで20A切ってますのでこれで十分です。
ピニオンは純正ピニオンが付属していますが、これは入門者のフライトを考慮したもので、このままではパワフルなフライトとはなりません。クイックのEP−8等に使える内径5ミリのピニオンを使いセッティングを出すと良い結果が出ます。
ヘッドは旧ボイジャー仕様のままだとミソすりを起こしてしまうことがあり、けっこうあれこれ悩みましたがJRから発売された硬いダンパーに交換したところほぼ解消されました。(どうしても・・という場合はレプトンやEP−8のヘッドに交換してしまうという方法もあります)
3Dしかしない機体ならともかく、ホバリングはしっかり座って舵が効いて、上空も真っ直ぐすっ飛んで欲しい場合は、これくらいのセッティングが丁度よろしいようです。
限りなく純正仕様で飛ばしたい場合も
メインマストのベアリングケースだけは金属製に交換したほうが気持ちよく飛びます。(フレーム剛性が大幅に改善されますのでここだけはお勧めです)
パドルは新型の物に変更されましたが、純正パドルと大差なかったK&Sの大面積パドルよりは舵がやや入ってくれます。過激な3Dを希望される場合はパドルよりもローター回転数を上げてレスポンスを上げる方が良い様です。
舵だけがんがん入る機体も面白いのですが、すっと止まる操縦性も捨てがたいです。
ブレードはハイプロのボイジャーEやレプトン用の準対称を使ってます。4セルならMSコンポジットの対称も面白そうですが入手が少し難しくなりました。
ブレードは良い物を使いましょう。グラスやカーボンブレードが非常に安くなったため大事な事が軽視されがちですが良い物は良いです。
大変に良く飛ぶヘリです(⌒∞⌒)
3セル仕様では3Dは得意ではないようですが、普通にフリップしたり背面ホバリングには十分です。昔のF3C上空パターンにもしっかりついてきます。テール駆動のロスが極めて小さいため、オートローテーションからの着陸は非常によろしいです。
上空はEP−8の4セルでそこそこ高性能なセッティングの出ている機体を静粛なままぶち抜けます。速度の伸びは圧倒です。
3Dなら4セル仕様の方が良さそうですが、日本製のヘリらしいしっかりした飛びはやはりJRのヘリを感じます。
2008/01/01
以下は旧ボイジャーでの記録です。
ブラシモーターにニッカド7セルでもしっかり飛ぶ機体でした。
カシオペアから発売になったキャビンを付けてみました。バッテリーをポリクエストの旧型2600mahを2パックキャビン両脇に抱かせていたものからK&Sのバッテリーホルダーを使い、4000mah3セルを使う事にしました。この場合もテールヘビー対策としてバッテリーを相当前に搭載する必要があります。
純正キャビンの下側に抱かせてもいいのですが、カシオペアのキャビンだとバッテリーまで覆えますので体裁は良いです。
グラスとばかり思っていたこのキャビン、実はABS製でした。安いので良しとします。キャビンの大型化による上空飛行の速度低下は感じられませんでした。むしろ視認性が上がり、上空飛行は楽になりました。キャビン取り付け時に前側のボディマウントを3ミリネジに加工するように指示がありますが、私は自作のモーターマウントを使っているため、付属の3ミリホーロービスは使わず、2.6ミリのビスを加工して使いました。スペーサーも内径2.6で別に作りました。
これなら純正キャビンにも戻せます。
K&SからOPパーツがいろいろ出ています。必要と思われる部分は交換していっていますが、ノーマルのボイジャーEもそろそろマイナーチェンジして欲しいなとは思います。
軽量パドルは純正パドルより軽量で薄型になってますが、純正を軽量化したものと重量は大差ありません。3Dモードでの大舵の反応は実はそれほど変わりませんが(パドルだけですべて変わるわけではない)高回転には有利かもしれません。
しばらくガバナーモードで飛ばし、上空もループやロールには問題の無い速度が出ていますが、やはりノーマルモードでスロットルカーブで合わせていってやったほうが回転の伸びは出そうです。(ハイペリオン50A optに交換し進角ハードで良かった様です)
テールプーリーをK&Sの金属製と交換しました。歯数が純正より多く減速タイプとなっていますが、リポ3セル等でホバリングや上空モードでのメインの回転数が上がった機体にはデメリットは無く、テールローターの負荷が減ってくれるのは有利に思えます。
ホバリングモードでのジャイロ感度を少し調整する程度で対応できます。
K&S系紫物パーツ (ベアリングケースとセンターハブのみ)
K&S紫物その2
現在の仕様 (旧ボイジャーEでの最終仕様)
モーター:Hcker C40-10S
バッテリー:ポリクエスト4000mah 3Cell
コントローラー:Hacker Jeti master HELI 40-3P BEC不使用 Waypoint S-BECレギュレータにて動力用と電源共用
ピニオンギヤ:16t (Li-Po 3セル時 14−15t)
ブレード:JR純正グラス
K&SやクイックからボイジャーE用のパーツが豊富に出そろってきました。懸案だったテールのセンターハブはビスのねじ込み部分が太い物が強度のある素材でクイックから安価に購入できるようになりました。従来テールアウトプットシャフトの強度不足などではないかと言われていた部分ですが、強化センターハブでブレードグリップがビスの破断で吹き飛ぶトラブルは解消できます。最近のパーツで高回転で使う場合には必ず交換が必要です。(ノーマルのセンターハブは現在の様な高回転での仕様は考えられていません)
K&Sのテールピッチスライダーも高精度で良かったのですが、ピッチリンクだけ純正の物でした。ここもK&Sとクイックから首振りタイプの物が出ています。
換えれば良くなるという単純な物ではありませんが、必要だと思われる箇所は交換した方が安心です。
発売告知から少し遅れたK&Sの3Dパドルは重量では私が使っていた軽量加工版と同じ9グラムでしたが、後縁も鋭く翼厚も薄いためこちらの方が少し操縦性は向上します。
これらのOPパーツはただ換えれば良いという物ではありません。安全のために必要な物もありますし、組み立てのスキルが不足している場合は純正より精度が落ちてしまう物があります。(30や50クラスの通常のOPパーツの様に誰が適当に組んでも適度な精度が出るような配慮はされていません)
普通にホバリングができてある程度上空もこなせる方であれば
その他のパーツはリンケージの精度向上のため交換すると少しだけ良くなる物もありますが、必要だと思われた場合にだけ交換されれば良いでしょう。
テールグリップは金属化するメリットは現状ではあまりありません。(純正は高価ですけど)グリップが重くなればハブへのストレスも増えます。
開発当初、13ターン前後のブラシモーターに7セルニッカドを使い、メインローター1600から1800回転位で飛ぶ事を想定され、それに合わせてチューニングしてある機体です。今は誰でも簡単にブラシレスモーターに高放電リチウムポリマーが入手できますので、誤ったセッティングでも浮いてしまいますが、それはモーターやアンプに過大な負荷を与えます。基本的な調整ができていない機体に「ブラシレス化すればパワーが増えて良く飛ぶ」と考えるのは販売店さんには嬉しいお客さんですけど基本調整はしっかりと(できる技量がある)しなければなりません。
リチウムポリマー3セルですので、コントローラーのBECによる受信機電源供給は600クラスのヘリでは絶対にだめです。
出る出ると言われてずっと出なかったJR純正のブラシレスモーターセットは、説明書にはニッカド(ニッケル水素)8セル・リポ3セル仕様と言われていますが、セットに付いているピニオンではリポ3セルで本来の性能を発揮するようになっています。
このモーターはHackerのB40-9Lあたりと同じくらいのKv値(3300くらい)のため、セット付属のピニオンではニッカド8セルでは回転が不足します。
このままニッカド8セルで浮かせようとすると過大なピッチが必要となり、調整次第ではモーターに逆に負担を与えます。
しっかりテストしそれぞれに合ったピニオンを同封して欲しいとは思いますが、社外で適合するピニオンを探すのはちょっと難しいのでリポ3セルでの使用をお勧めします。
2003年の秋頃にテールピッチサーボをS9253(GY401の推奨デジタルサーボ)に交換しました。当時はモーターコントローラーのBEC容量からテールだけなら大丈夫であろうと思っていたのですが、フライト後半に突然パワーダウンする症状が数回起きました。
九州のエアクラフトさんのHacker-Jetiのコントローラーのページを見るとBECタイプのコントローラーを別電源で使う方法が書いてあったり、このクラスの海外の通販サイトでレギュレーターがあったり、グライダーの知人から10セル近くなると別電源の方が安全よと言われ、300mahのニッケル水素を受信機用で使っていました。レギュレーターの使用もいろいろ考えたのですが、知人がノイズで苦労しているのを見てなかなか導入できませんでした。
エアクラフトさんからWaypointのS-BECが扱われるようになり入手しました。性能が未知数だったのですが、同じBECのヒートによるパワーダウンに悩まされていた知人が使い大丈夫だったようなので、私も搭載して使っています。BECのヒートの問題はほぼこれで解決しています。
重要
◎テールブレードグリップを止めている2ミリのキャップボルトが変形している(テールセンターハブから傘状に曲がる)場合は、2ミリキャップボルトを直ちに交換したほうが安全です。もっと強度のあるビスがあるといいのですが、2ミリでチタンというのはなかなか見つかりません。
テールブレードグリップの飛散についてはボイジャーEの発売初期にラジコン技術誌などでレポートがあり、アクロの場合もローターの回転数を上げすぎないようにという注意がありましたが、今はリチウムポリマーの使用が増え、ブラシレスモーターも入手が容易になったため不注意なまぐれセッティングでも高回転でのパワフルな飛行ができるようになりました。短時間の使用ならこれでも問題は起きませんが、長期間ノーマルで飛ばせば確実にテールセンターハブが変形し、ブレードグリップを固定している2ミリビスに曲げのストレスがかかりいずれ破断します。
この対策として、私は強度を維持した形状のセンターハブを高強度のアルミで製作しましたが、クイックに質問してみたところ安価で頑丈なステンレス製ハブを発売して下さいました。今はK&Sからも強化型のテールセンターハブが発売になっていますので、できれば最初から強度のあるものに交換されておくことを絶対お勧めします。
またノーマルハブが変形したまま飛行されていた場合はテールアウトプットシャフトが曲がっている事もありますので、これもチェックし不良の場合は交換されておいたほうが良いでしょう。
一時期、このトラブルをシャフトが細すぎて曲がると一部で言われていましたが、原因はテールセンターハブにあります。
ヘッド回りのガタは社外パーツでいくらでも対策できますが、その前にこちらを交換されておいた方が大きなトラブルを防げます。
デジタルサーボ使用に関して
無線機を双葉で組んだ場合、デジタルサーボはテールピッチのみの使用となります。これ一つの駆動で8セルでフライトする場合にはモーターコントローラーのBEC機能の電流値でまかなえるはずですが、3Dモードなどで高回転使用をした場合にフライト後半でBEC回路が過負荷となり、オートカットに入ったような状態で降下する事がありました。私の機体だけのトラブルかと思ってましたが、ほぼ同じ仕様で飛ばしている知人(3Dばりばり)も見事に同じ症状を見せているようです。
エアクラフトさんのHPにも記載がありますが、BEC仕様のコントローラーでもコントローラーのプラス線を外せば別電源仕様として使うことができます。
機体が軽量であるに超したことは無いのですが、別に300〜HECELLなどの受信機用バッテリーを積み電圧モニターを付けて使う方が安心だと私は思います。(遊覧飛行だけで負荷のかからない飛行ではこの必要は たぶん 無いと思います)
市販品のレギュレーターを使い、動力用電源から共用する方法もありますが、ノイズが干渉するものも良くあると聞きます。選択は慎重にしたほうが良いかもしれません。
今回エアクラフトさんが扱っているWaypointのS−BECを使ってみましたが、全くトラブル無しに安心してフライトできました。
すべてノーマルサーボで飛ばす場合はそれほど問題は無いと思うのですが、圧電振動ジャイロ自体かなり電気は喰いますので交換した方が安心です。
コストはかかりますが、市販パーツなら落として破損しても交換すれば済みます。これは心強いです。
軽量化という事で、テールブームをエルゴ30のスクラップからカーボンの物をお店で分けてもらってきました。外径は純正と同じなので多少短くするだけで簡単に装着できるのですが、純正より重くなりました。
モーターのピニオンギアがちょっと前の田宮の電動バギーに使っていたものが流用できると思ったのですが、何故かギア鳴りがひどくなりました。
純正のローターブレードは収縮チューブで被覆されています。先端側の処理はあまり面白くないので、瞬間接着材を流し込んで端面のフィルムをはがしペーパーで成型します。(知り合いの方が田宮のピニオンで問題ないと教えてくださいましたので、ギア鳴りは調整不足だと思います)
軽量化できる要素はいくつかあると思うのですが、頭が軽くなればなるほどバッテリーは前に出さねばなりません。現在でぎりぎりですのでホルダーを新設するかアンプを受信機の下(モーターの前)に引っ越すなどしないといけなくなりそうです。
ローターブレードを新しいものに交換しました。最初にキットに在ったものはかなりバランスが悪く、説明書にあるような重心位置と左右バランスの両方の補正で使っていたのですが、木製・FRPを問わず、ここまで補正の必要な組み合わせは単に重量のアンバランスだけではない要素が入ってきますので、「はずれ」だと思って使わない方が良いかもしれません。翼端に10ミリ幅のカッティングシート2周くらいまでで補正できないものは、別の要因があると考える方が良い様な気が致します。
ローターを新しくし、ダンパーゴムを標準セットに戻しましたら、通常の浮上では振動が出なくなりました。モーターを交換したときのテストなどを今後してみたいと思います。安定性・操縦性は30エンジン機に匹敵するような感じです。
アンプを前側に移動。重心位置がほぼマストのあたりに来ました。純正モーター13tピニオンで安定したフライトをし始めました。12ターンのモーターを買ってきましたので、これでテストもしてみたいと思います。
市販のトランジスタ用ヒートシンクをアンプの放熱板に付けてのテスト。ヒートシンク自体がかなり熱を持ちますので放熱の効果はあるようなのですが2分30秒くらいホバリングを維持しているとヒートプロテクターの影響か、突然モーターが停止します。KO純正のヒートシンクに交換後、アンプの搭載位置をフレーム後部に戻しましたがあまり変わらず、アンプの故障かと別なアンプでテストしましたがやはり同じ状況になります。
アンプで泥沼になりそうなので、京商の7ー8セル用アンプに交換し、フレーム前(受信機の下)のスイッチプレートに固定しました。KO製アンプの様なパンチはないのですが、出力特性の違いと思われますので、スロットルカーブの変更で対処できるはずです。ただし、京商のアンプでは電圧が下がった時にラダーが振り切れてしまうことがあります。レギュレーターで保持できる電圧がKOのものより低いのかもしれません。CCPM方式での使用も受信機側電流が最大3Aという事なので大丈夫なようでした。
頻繁なモーター急停止によって何度かハードランディングの練習をしたおかげで・・脚のブレースのフレームと接合する部分が破損してしまいました。1ミリ厚のアルミチャンネル材でL型の金具を作ってやり固定方法を変更致しました。多分もう大丈夫でしょう。
アンプの問題に難儀していましたが、モーターの清掃時にショットキーダイオードの破損を発見しました。ダイオードの中央が割れていたため、これを取り除きテストしていましたが、アンプの停止が再発。キーエンスのアンプではダイオードの必要は感じなかったのですが、模型店で新品を購入し再度テストしたところ、完璧に復調しました。ジャイロの影響によるラダーの誤動作も無く、嘘のように安定して飛びます。長い道程でした。発熱は1パックフライト後にヒートシンクに触れて暖かい程度。これなら受信機下部に搭載できそうですが、ノイズ対策もありフレーム側面に搭載したままです。
ニフテック製のジュラルミンビスを見つけました。外径2.6ミリのネジが8ミリと10ミリがあります。フレームのあまり力のかからない部分はこのジュラルミン製と交換しておきました。サーボの取り付け部も変更すると多少軽量化になるかもしれません。
ダイオード修理後、何事もなかったかのように安定した浮上。2000mahパックで約5分ほどのホバリング。やっとメーカー公表値まできました。ホバリングの座りはEPコンセプト以上、舵が入った時の反応も素直に感じます。JR製普及サイズジャイロの恩恵か。テールピッチスライダーにベアリングを装着しテストしていますが、純正よりメンテが楽という程度の効果。耐久性は増すはずです。そろそろ太陽の下で上空テストをしてみましょう。(未だ日の当たる時間でのフライトは無し)
初めて太陽の見える場所で上空テストをしてまいりました。30でもつらいかなという強風でしたが、舵は素直に入ります。気をよくして上空全速、向かい風でやたらと頭を上げ速度がのりません(後で水平尾翼がアップ側に傾いていたことが判明)、ストールターンへの進入も割と素直に言うことを聞きます。つい速度がのらないままループへ進入させ、後半で大慌てしましたが、それでも舵がちゃんと効きます。このあたりはEPコンセプトより有利かもしれません。オートロモードでのトリム合わせのついでにそのまま2度ほど着陸。最後の粘りはローター径の恩恵でしょう。油断したのか何でもないことで下降気流に巻き込まれ、中破。手直しを兼ねて改装中です。 1999/12/15
修理が完了しました。修理ついでにテールピッチサーボの変更とバッテリーホルダーの新設による固定位置の変更をしました。今まで田宮の14Tピニオンで飛ばしていたのですが、手持ちのパーツを見ると今は標準が15Tになっており13Tピニオンは生産中止とありました。15Tピニオンでは回転の伸びがありホバリング時のローター回転を稼げるだけ楽なようです。後ろ過ぎる重心位置もなんとか対策でき、風に向かう時の速度のロスが解決できるような感じがします。1999/12/26
K&Sの捻り下げ木製ブレードを入手致しました。純正の捻れ剛性に少し不安がありましたのでロスの低減には効果がありそうです。オートロでの浮きにはかなり余裕があります。30クラス並に最後の踏ん張りが効いてくれます。K&Sのカーボンフレームも入手できたのですが、ベアリングハウジングの加工も考えていますので現在保留中。グラスブレードはもう少し遅れると聞きました。2000/03/21
しばらく休んでいましたが、フレームをK&Sのカーボンに交換、ブレードもK&Sのグラスに変更しました。手でローターを回したときの変な粘りが消え明らかに駆動系のロスは減っています。フレームのみで30グラムの軽量化。当分眠っていたバッテリーで5分の浮上。ぼーっと浮く感じが、小舵の反応の良い機体に変わったような気がします。上空テストに期待できそうです。2000/08/03
以前入手していた双葉のGY401ジャイロに変更しました。ジャイロマウントは移設。AVCSモードを含めて良い感触です。気持ち軽量化。 2000/08/27
Modelsport社製のカーボンブレードをテスト。現場でホバリングピッチのみ合わせたため、上空ピッチのチェックを忘れ中破。翌日には復帰。カーボンブレードと合わせテスト予定だった、ヨコモのS212モーターに換装。JR製グラスブレードでのテストは好印象。但し車用モーターを使用する場合は回転方向のチェックを忘れずに。使い古しの純正モーターより20秒延び、5分30秒の浮上。穴開けシール貼りのスタビブレードはホバリング域での悪影響もなく、小梶が入りやすい印象。 2000/09/29
ヨコモ12ターンモーターにK&Sのグラスローターのセットで上空テスト。前回の中破は単に純正モーターが劣化していただけかと思う程の好調。そこそこの風の中快調に走りながらぐんぐん駆け上がる。調子に乗って久しぶりにループ。引き起こしの操舵が練習不足か、後半でかなり高度損失。このへんはまだまだ練習の余地ありです。同時に、ボイジャーで初めてのロール。エルゴ4サイクルとシミュレーターでの練習のおかげか、ループの様なリスクもなくあっさり回る。上空のピッチングが少し気になる。ダンパーゴムの中立付近のガタが影響あるのかもしれません。 2000/12/14
ダンパーゴムのガタ取りのためゴムの回りにカッティングシート(ラインテープ)を3回ほど巻いてみました。模型店で知り合った方がここにテープを巻くことでみそすりと舵のダルさの対策に効果があったと教えてくださり、実験の予定。以前ガタ取りで内側のシムの太い物を作ってみたのですが、ダンパーの内側が広がるだけで、外径側のガタは対策出来てないことが判明。薄いアルミでリングを作るのも良さそうです。 2000/12/14
Hacker B40-9L モーターに載せ替えテスト。モーターマウントは新規製作。古い電動バギーのピニオンギヤが流用可能で、18〜20tピニオンを発掘。20tピニオンに8セルでの組み合わせが良好の様です。 2001/02/26
K&SのHEXダンパーゴムを加工しテストしました。共振の問題もありますが、純正ダンパーではみぞすりを起こす低回転でのホバリングでも良好。ダンパーゴムで悩んでおられる場合には良い結果が得られるかもしれません。 2001/02/26
バッテリーのコネクターを自動車用2pタイプからヨーロッパ式の3.5ミリタイプに交換しました。アンプの起動時にバッテリーの接続時のスパークで起動不良などがあったのですが、これが嘘のように解消されました。スイッチ付きのアンプなら問題ないと思いますが、シュルツなどのブラシレス用コントローラーではこの方式の方が安心して使えると感じました。 2002/05/02
久しぶりのフライトに気をよくし、広い場所でのフライトに行きました。ところが前日のテストでは何も問題無かったテールプーリーがいきなり滑りはじめ飛行中止。帰宅後滑り止めの対策小細工をしました。瞬間で止めるのも方法ですが、年月が経つと弱くなるのかもしれません。2002/05/03
HackerのC40−10Sをテストしています。13tピニオンからはじめて14tでテスト。上が良く走るようになりました。実は計算間違いでB40−9Lでの20tよりも実質少ない負荷で飛ばしていました。危なっかしいループを2回、回転は上がらない(あたりまえ)のですが、速度は明らかに向上しています。15t16tでのテストで比較してみようと思います。モーター載せ替えのついでに今回から10年近く使った双葉のT9ZからT9ZWC2に送信機を換えました。スワッシュモードのプログラムに手直しがあるようで、上空でのピッチング減少に効果があるようです。(機体の癖だとばかり勘違いしてました)2002/06/26
C40でのテストを続行、16tピニオンでかなりの好結果でしたが、油断しループで落としてしまいました。以前からロールは楽に回るのにループがちょっと苦しかったのですが、もしやと思い送信機の設定を確認すると、アイドルアップ1でのエレベーターの動作量が え・・・ という位少ない設定になっていました。JRのCCPMに対応した双葉のスワッシュモードの癖取り(T9Z初期型で)も影響し、しかもエレベーターのAFRが「うそ・・」という位の数字でした。これではループがつらいわけです。スタビが重かったり、モーターが悪かったわけではありませんでした。こんな事もあります。2002/06/27
舵角の見直しと細かい設定の変更で安定して飛ぶようになりました。ループ・ロール共エルゴの52SSと同じ感覚でできます。(比較が悪いか・・)横風で多少垂直尾翼の影響が出ますが(テール回転面も含め)30が飛ぶ風なら同じように飛ぶようです。ちょっと私には機敏すぎ、5分のランタイムで十分な様です。2002/07/03
ベアリングホルダーとセンターハブをK&S製に交換、モーターコントローラーをHacker Jeti のMaster40ヘリ用に交換。感触良好。2003/02/22
3300mahニッケル水素をテスト。非常にパワフルで飛行時間が間違いなく延びます。もうニッカドには戻れないかも。2連続フリップ成功。2003/03/22
K&S紫物パーツを追加、小舵の反応が格段に向上。テールピッチサーボを9253に変更。デジタル化でテールの止まりの心配はほぼ解決。2003/07/27
ポリクエストの2600mah3セルリチウムポリマーを使ってみました。2パックを並列接続で使用します。14Tピニオンで好結果ですが、もうすこしKv値の低いモーターの方が良いのかもしれません。2004/08/21
カシオペア製キャビンに交換。バッテリーもポリクエスト4000mah3セル(15C)をK&Sのバッテリーホルダーを一部作り替え使っています。コントローラーもハイペリオンのTITAN50A OPTに交換しリポ対応としました。ガバナーモードから通常モードに戻しましたが、当初思ったより上空での回転の伸びが無かったところ、進角をハードに変えてそこそこ走ってくれるようになりました。6分程度のフライトで2500mah程度の消費の様なのでフライト時間も問題無いようです。2006/03/10